映画評「プロフェッショナル」(1966年)
☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1966年アメリカ映画 監督リチャード・ブルックス
ネタバレあり
西部劇と言っても、舞台はごく近代。世界史的に見れば第一次大戦の末期の1917年である。
「七人の侍」(1954年)の米国版リメイク「荒野の七人」(1960年)以来アメリカでジャンル化した傭兵もので、本作にも出演しているロバート・ライアンが出た「ワイルド・バンチ」(1969年)と共通する点も少なくない。
銃撃の名手リー・マーヴィン、爆弾扱いに長けたバート・ランカスター、馬の名人ライアン、弓と追跡に長けたウッディー・ストロードが、資本家のラルフ・ベラミーに雇われ、そのメキシコ人妻クラウディア・カルディナーレを、誘拐犯であるメキシコ革命の闘士ジャック・パランスの一味から奪還する為に彼の拠点に向う。
敵の陣地は狭隘の崖を抜けた先にあり、ランカスターとマーヴィンの呼吸よろしく見事に奪還したは良いが、彼女はパランスと昔からの恋人同士と判明し、次第にこの事件自体が自作自演であるという具合になり、善悪が逆転するという皮肉。
この辺りが人間を厳しく見ることが多いリチャード・ブルックス監督(兼脚色)らしいところ。どちらかと言えばリアリズムに傾く彼の映画としてはアクション場面が豊富で必要以上に陰気にならなかったのは良い。但し、後半は台詞が多くなって尻すぼみの感あり。
ただ、ランカスターが一味から逃れる為の時間稼ぎをする為に単独で一味に向い、かつての同志を相手にかつて知った土地勘を生かして、見事に戦うところは大いに魅力あり。前半はリーダー的なマーヴィンの見せ場が多く、後半はランカスター大活躍で儲け役という印象でござる。
傭兵ものは傭兵たち各人の特技が生かされて何ぼということを考えると、他の二人の活躍分量に難あり。相手の拠点で弓矢で活躍する場面があるストロードはともかく、ライアンは最初に暑さにやられ、後半は人質になった挙句に負傷するだけという情けない始末。ライアンの活躍が少ないという指摘は多いが、活躍が少ないどころが足を引っ張っただけともっと突っ込んで良いくらいだ。
それでも、幕切れの気の利いた内容と処理が良い為★一つ分おまけします。
同じ邦題の映画が多くて困ります。
1966年アメリカ映画 監督リチャード・ブルックス
ネタバレあり
西部劇と言っても、舞台はごく近代。世界史的に見れば第一次大戦の末期の1917年である。
「七人の侍」(1954年)の米国版リメイク「荒野の七人」(1960年)以来アメリカでジャンル化した傭兵もので、本作にも出演しているロバート・ライアンが出た「ワイルド・バンチ」(1969年)と共通する点も少なくない。
銃撃の名手リー・マーヴィン、爆弾扱いに長けたバート・ランカスター、馬の名人ライアン、弓と追跡に長けたウッディー・ストロードが、資本家のラルフ・ベラミーに雇われ、そのメキシコ人妻クラウディア・カルディナーレを、誘拐犯であるメキシコ革命の闘士ジャック・パランスの一味から奪還する為に彼の拠点に向う。
敵の陣地は狭隘の崖を抜けた先にあり、ランカスターとマーヴィンの呼吸よろしく見事に奪還したは良いが、彼女はパランスと昔からの恋人同士と判明し、次第にこの事件自体が自作自演であるという具合になり、善悪が逆転するという皮肉。
この辺りが人間を厳しく見ることが多いリチャード・ブルックス監督(兼脚色)らしいところ。どちらかと言えばリアリズムに傾く彼の映画としてはアクション場面が豊富で必要以上に陰気にならなかったのは良い。但し、後半は台詞が多くなって尻すぼみの感あり。
ただ、ランカスターが一味から逃れる為の時間稼ぎをする為に単独で一味に向い、かつての同志を相手にかつて知った土地勘を生かして、見事に戦うところは大いに魅力あり。前半はリーダー的なマーヴィンの見せ場が多く、後半はランカスター大活躍で儲け役という印象でござる。
傭兵ものは傭兵たち各人の特技が生かされて何ぼということを考えると、他の二人の活躍分量に難あり。相手の拠点で弓矢で活躍する場面があるストロードはともかく、ライアンは最初に暑さにやられ、後半は人質になった挙句に負傷するだけという情けない始末。ライアンの活躍が少ないという指摘は多いが、活躍が少ないどころが足を引っ張っただけともっと突っ込んで良いくらいだ。
それでも、幕切れの気の利いた内容と処理が良い為★一つ分おまけします。
同じ邦題の映画が多くて困ります。
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