映画評「ベッドタイムアイズ」

☆☆★(5点/10点満点中)
1987年日本映画 監督・神代辰巳
ネタバレあり

昔観たことがある可能性が少しあるものの、はっきりしない。

山田詠美は、直木賞を受賞した短編集「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」が有名なソウル・ナンバー絡みの題名の短編を集めて興味深く、黒人への関心が強いようで、その前に文壇で注目された本作原作もヒロインの恋人は黒人だ。

小さなクラブの自称下手なジャズ歌手キム(樋口可南子)が、横田基地の在日米軍GI通称スプーン(マイケル・ライト)と出会い頭のセックスをし昵懇の仲になる。しかし、彼は脱走し、麻薬密売にも手を染めて、二人の仲は縺れる。それでも強い愛情で結ばれていることを確認し合う二人の前に、日本の警察と米軍官憲が現れ、彼を連行してしまう。

Wikipedia によれば、 山田自身の前夫は横田基地勤務のアメリカ人とあるが、 知り合ったのは1987年とあるので、1985年発表の本作とは関係がない模様。

簡単に言えば異人種同士の腐れ縁的な恋愛関係を描いた恋愛映画で、お話は余り面白くない。

今ではソフトバンクのCMで白戸家の温和なおかあさん役をやっている樋口可南子は三十代半ばくらいまで奔放な女性役として、ちょうど時代が一般女優のヌードを求めていたこともあって、ヌードを見せる映画にぼちぼち出演していた。本作などはその代表で、監督がロマン・ポルノ畑の名匠・神代辰巳の作品ということもあり、その最たるものだと思う。
 何が言いたいのかと言えば、ヒロインの恋人に対する思いが言わば低回的に描写されていくので面白いとは言いかね、そういう目の保養になるようなところしか楽しめないということ。映画としてそれなりにがっちりしていますが。

タイトルの意味は正確には理解できない。

この記事へのコメント

2026年05月03日 08:55
山田詠美、直木賞受賞で話題になったので、初期作品は読みましたが、ファンにまではなりませんでした。文章はうまい、なにか音韻、リズムがいいんですね。でも、文庫本でも山田詠美のだけ妙に活字が大きくて行間が空いてて、それが「?」だった記憶もあって、小説の内容にとてもよくあった造本になってたといわれればそれまでですが。

「ベッドタイムアイズ」 これ、恋人同士がベッドでなかよくまったりしてるときみたいな目つき、なんでしょうね。

思い返すと、いまとなっては黒人差別的にも受け取られかねない面があるのでは。あのころはバブルで日本が金持ちだったからこそ出てきた作品という気もするんですね。
オカピー
2026年05月03日 17:37
nesskoさん、こんにちは。

>文庫本でも山田詠美のだけ妙に活字が大きくて行間が空いてて

よく憶えていらっしゃいますね(@_@)
言われてみると、そんなような気もしました。
作者が字のポイントまで指定するんでしょうかね?

>これ、恋人同士がベッドでなかよくまったりしてるときみたいな目つき、なんでしょうね。

なるほど、そういうことですか。