映画評「ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン」
☆☆(4点/10点満点中)
2024年アメリカ=イギリス=ドイツ=ルーマニア合作映画 監督ブライアン・テイラー
ネタバレあり
ロン・パールマンがヘルボーイを演じた第1作はさほど気に入らなかったが、第2作が非常に楽しめた。ヘルボーイ役をデーヴィッド・ハーバーに変えた第3作(?)は第1作にも及ばないとは言え、この第4作だかリブート版だかよく解らない位置にある本作に比べれば遥かに良い。
と言うより、これまでとは狙いを大きく変えたようで、ぐっとオカルトぶりを強めたその狙い自体が余り面白くなかったという感じで、その狙いを軸に考えれば作者側には満足できる出来なのかもしれない。
舞台は1959年。
大型の悪魔的な蜘蛛を移送していた国連名誉人類の悪魔人間ヘルボーイ(ジャック・ケシー)と超常現象捜査局の美人捜査員ジョー(アデライン・ルドルフ)が、アパラチア山脈の麓を通過中、大蜘蛛の反乱で列車が脱線して外に放り出され、蜘蛛を何とか仕留めた後、外部の人々が訪れる様子もない寒村に入り込み、そこへ舞い戻って来た元村民青年トム(ジェファースン・ホワイト)と共に、年を取らない魔女エフィー(リア・マクナマラ)やオカルトがかった村民たちを蹂躙する“ 歪んだ男=クルキッドマン=悪魔の使い?” と対峙する羽目になる。
というお話は、前半はそこそこ楽しめる。
が、後半はすっかり本格的なオカルト映画になり、余程の神秘主義趣味でもない限り日本の平均的映画ファンには余り楽しめる要素がない。
盲目の神父(ジョセフ・マーセル)の御託など意味が曖昧で、坑道と繋がっているおんぼろ教会内でヘルボーイとトムとジョーを別々に行動させる辺り極めて散漫。暗くて何をやっているかよく解らない箇所も多い。
一時期キリスト教原理主義的映画が作られていたが、業火に焼かれるヘルボーイの母を見ても、本作も一種のキリスト教キャンペーン映画なのかもしれぬと疑いたくなる。監督は、クイーンのメンバーの名前を足したような、ブライアン・テイラー。
1960年代は明るい未来が待っているかもと登場人物に言わせたことを考えると、50年代は悪夢的な時代だったと作者は思っているのか。
2024年アメリカ=イギリス=ドイツ=ルーマニア合作映画 監督ブライアン・テイラー
ネタバレあり
ロン・パールマンがヘルボーイを演じた第1作はさほど気に入らなかったが、第2作が非常に楽しめた。ヘルボーイ役をデーヴィッド・ハーバーに変えた第3作(?)は第1作にも及ばないとは言え、この第4作だかリブート版だかよく解らない位置にある本作に比べれば遥かに良い。
と言うより、これまでとは狙いを大きく変えたようで、ぐっとオカルトぶりを強めたその狙い自体が余り面白くなかったという感じで、その狙いを軸に考えれば作者側には満足できる出来なのかもしれない。
舞台は1959年。
大型の悪魔的な蜘蛛を移送していた国連名誉人類の悪魔人間ヘルボーイ(ジャック・ケシー)と超常現象捜査局の美人捜査員ジョー(アデライン・ルドルフ)が、アパラチア山脈の麓を通過中、大蜘蛛の反乱で列車が脱線して外に放り出され、蜘蛛を何とか仕留めた後、外部の人々が訪れる様子もない寒村に入り込み、そこへ舞い戻って来た元村民青年トム(ジェファースン・ホワイト)と共に、年を取らない魔女エフィー(リア・マクナマラ)やオカルトがかった村民たちを蹂躙する“ 歪んだ男=クルキッドマン=悪魔の使い?” と対峙する羽目になる。
というお話は、前半はそこそこ楽しめる。
が、後半はすっかり本格的なオカルト映画になり、余程の神秘主義趣味でもない限り日本の平均的映画ファンには余り楽しめる要素がない。
盲目の神父(ジョセフ・マーセル)の御託など意味が曖昧で、坑道と繋がっているおんぼろ教会内でヘルボーイとトムとジョーを別々に行動させる辺り極めて散漫。暗くて何をやっているかよく解らない箇所も多い。
一時期キリスト教原理主義的映画が作られていたが、業火に焼かれるヘルボーイの母を見ても、本作も一種のキリスト教キャンペーン映画なのかもしれぬと疑いたくなる。監督は、クイーンのメンバーの名前を足したような、ブライアン・テイラー。
1960年代は明るい未来が待っているかもと登場人物に言わせたことを考えると、50年代は悪夢的な時代だったと作者は思っているのか。
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