映画評「ブラックバッグ」
☆☆★(5点/10点満点中)
2025年アメリカ映画 監督スティーヴン・ソダーバーグ
ネタバレあり
スティーヴン・ソダーバーグの作品で高く評価した作品は世間に比べると少ないが、本作はどうであろうか。
アメリカの諜報機関で働くエリート工作員マイケル・ファスベンダーが、“セヴェルス”なる世界を揺るがす核関連プラグラムをめぐって、組織から同業者の妻ケイト・ブランシェットに二重スパイの疑いをかけられ、他の同業者と力を合わせて彼女を監視し真実に接近するふりをするが、事実のいかんを問わず愛妻を守るつもりだったと判明する。
“セヴェルス” は、それ自体には大した意味のないマクガフィンと言って良い狂言回しだ。
妻だけでなく他の同業者も必ずしも信用できないうちに虚々実々の駆け引きが、メンバーが夫婦の家で食卓を囲むところから始まり、随時そこそこサスペンスフルに進行するが、7割くらい進むまで作者の真の狙いが把握できない為に採点は控えめにした。
終わってみれば、本作は、しかつめらしい大真面目なスパイ・サスペンスの見た目と違って、愛情の為に殺しでも何でもする夫婦を描く、ブラック・コメディーでありました。もう少し早い段階でそれを感じ取れるように作ってくれたら★をもっとふるまえたはずなのだ。
なかなか優れた実績を誇る脚本家デーヴィッド・コープ(ケップ?)に少し計算違いがあったと思うが、地元アメリカでの世評が日本より幾分か良さそうなのは慶賀の至りと言うべし。
夫婦の同僚となるのはマリサ・アベラ、ナオミ・ハリスという美人二人、トム・バーク、レゲ=ジャン・ペイジの計4人。エージェントのメンタル・ケアを担当するナオミと、監視業務のマリサの扱いが非常に良くスパイ・サスペンスとしてなかなか洗練されている。裏で暗躍する老練にピアース・ブロスナン。
アメリカの捜査機関は自国の大統領には無力と化した。トランプは、自身と一家と自身の会社が永遠に監査されない権利を当局から得たとか。民主的とされてきた資本主義国でこれが許されるとは。
2025年アメリカ映画 監督スティーヴン・ソダーバーグ
ネタバレあり
スティーヴン・ソダーバーグの作品で高く評価した作品は世間に比べると少ないが、本作はどうであろうか。
アメリカの諜報機関で働くエリート工作員マイケル・ファスベンダーが、“セヴェルス”なる世界を揺るがす核関連プラグラムをめぐって、組織から同業者の妻ケイト・ブランシェットに二重スパイの疑いをかけられ、他の同業者と力を合わせて彼女を監視し真実に接近するふりをするが、事実のいかんを問わず愛妻を守るつもりだったと判明する。
“セヴェルス” は、それ自体には大した意味のないマクガフィンと言って良い狂言回しだ。
妻だけでなく他の同業者も必ずしも信用できないうちに虚々実々の駆け引きが、メンバーが夫婦の家で食卓を囲むところから始まり、随時そこそこサスペンスフルに進行するが、7割くらい進むまで作者の真の狙いが把握できない為に採点は控えめにした。
終わってみれば、本作は、しかつめらしい大真面目なスパイ・サスペンスの見た目と違って、愛情の為に殺しでも何でもする夫婦を描く、ブラック・コメディーでありました。もう少し早い段階でそれを感じ取れるように作ってくれたら★をもっとふるまえたはずなのだ。
なかなか優れた実績を誇る脚本家デーヴィッド・コープ(ケップ?)に少し計算違いがあったと思うが、地元アメリカでの世評が日本より幾分か良さそうなのは慶賀の至りと言うべし。
夫婦の同僚となるのはマリサ・アベラ、ナオミ・ハリスという美人二人、トム・バーク、レゲ=ジャン・ペイジの計4人。エージェントのメンタル・ケアを担当するナオミと、監視業務のマリサの扱いが非常に良くスパイ・サスペンスとしてなかなか洗練されている。裏で暗躍する老練にピアース・ブロスナン。
アメリカの捜査機関は自国の大統領には無力と化した。トランプは、自身と一家と自身の会社が永遠に監査されない権利を当局から得たとか。民主的とされてきた資本主義国でこれが許されるとは。
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