"映画"の記事一覧

映画評「男神」

☆☆★(5点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・井上雅貴 ネタバレあり こういう古代の神に関連付ける映画を観ると、文化人類学者ジェームズ・フレーザーの大著「金枝篇」の古代宗教行事の記述に思いが行く。本作にはフレーザーが現在に甦ったような白人の民俗学者(チャールズ・グラバー)が出て来て活躍する。 新興住宅地の開発に…
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映画評「六つの顔」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・犬童一心 ネタバレあり 中学1年の国語の授業で「柿山伏」という狂言の音声を聞いた。高校の時に「羽衣」という能を観た。  狂言は中一の僕でもほぼ全ての言葉が理解でき、実に可笑しく笑い転げたものだ。対して、能はまるで言葉の意味が理解できなかった。狂言や能が室町時代に成立し…
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映画評「LOVE」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年ノルウェー映画 監督ダーグ・ヨハン・ハウゲルード ネタバレあり ダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督の今回観た3部作は【オスロ、3つの愛の風景】という名称が付けられているらしい。僕らのようなロートルはイングマル・ベルイマンの【神の沈黙】やミケランジェロ・アントニオーニの【愛の不毛】を思い出し…
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映画評「DREAMS」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年ノルウェー映画 監督ダーグ・ヨハン・ハウゲルード ネタバレあり 一月ほど前に観た「SEX」のダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督が三部作として作ったうちの1本である。思春期もので、前述作よりは見やすいと思う。 高校生の少女エラ・オーヴァビーが、学校の美人教師セロム・エムネトゥに惹かれて…
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映画評「青春18×2 君へと続く道」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年日本=台湾合作映画 監督・藤井道人 ネタバレあり 社会派も大衆娯楽映画も作る藤井道人監督が、この人の個性に一番合っているのではないかと勝手に思っているインディ風のタッチで作り上げた青春映画。インディ風ではなく本当にインディなのかもしれないが、その辺はテキトーです。 主人公ジミー(…
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映画評「小学校 それは小さな社会」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2023年日本=アメリカ=フィンランド=フランス合作映画 監督・山崎エマ ネタバレあり 東京世田谷区の区立小学校の新1年生と新6年生の1年間を捉えたドキュメンタリー。  何故1年生と6年生かと言えば、1年生は文字通り小学校は全てが初めての場であり、6年生は1年後に卒業する身で、その6年間の驚く…
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映画評「でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・三池崇史 ネタバレあり 東京のアパートの契約を解除し、敷金を受け取りに一時的に戻っていた群馬から上京した帰りに鉄道公安官にキセルの冤罪を受け、1時間ほど留置された。その言動を思い出すだに腸が煮えくり返る思いがするが、本作主人公の苦悩はその比ではない。 日本では実話ま…
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映画評「カーテンコールの灯」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年アメリカ映画 監督アレックス・トンプスン、ケリー・オサリヴァン ネタバレあり WOWOWは毎年カンヌ、ヴェネツィア、ベルリン映画祭の特集を組むが、毎月5本くらいプログラムされる【ワールド・シネマ・セレクション】のほうが肌に合う作品が多い。一昨日から続く3本はいずれも上質で、もっと☆★を…
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映画評「盲山」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2007年中国=香港合作映画 監督リー・ヤン ネタバレあり 昨年の真夏に観た「嗤う蟲」という映画に通ずるものがある。形としては防衛に必死になる余り村を挙げて村人が外来のカップルや個人を閉じ込めるところであり、集団心理の怖さにも共通するところがある。しかし、「嗤う蟲」はホラーであり、こちらは完全な…
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映画評「年少日記」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年香港映画 監督ニック・チェク ネタバレあり 最近では珍しい純香港映画である。というのも近年中国との合作扱いの作品ばかりだったからで、そのせいか暑苦しくない。  中国本土との合作で、虐められる女生徒の自殺を扱った「少年の君」(2019年)という作品があり、あの作品は中国映画でも珍しいほ…
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映画評「見はらし世代」

☆☆★(5点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・団塚唯我 ネタバレあり 先日渋谷の西武が閉店することが報道されたように、渋谷は再開発で大きく変わりつつある。本作はそんな渋谷の再開発を背景に、建築家の遠藤憲一とその家族の関係性を綴るドラマであるが、団塚唯我という注目の若手監督の、文字通り唯我ならぬ独り合点が目立って、何の…
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映画評「かくかくしかじか」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・関和亮 ネタバレあり 東村アキコの手になる同名自伝コミックの映画化。彼女は、僕も実写映画化版を観た「海月姫」(2004年)の原作者だそうな。すっかり忘れておりました。 美大出身の漫画家を目指す林明子(永野芽郁)は、その為に同級生の進める月謝5000円の絵画教室に通い…
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映画評「35年目のラブレター」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・塚本連平 ネタバレあり 何度も述べて来たように、日本では実話の映画化が非常に少ないが、ヒューマンものはそこそこ作られる。それでも主人公など重要な登場人物の名前が変えられるなどすることも少なくなく、その場合僕は実話ものとは言わないことにしている。その意味では本作は本当の実話…
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画像問題:Who is she/he? No. 52

ホームページ時代から含めると女優はかなり取り上げて来たのでネタ不足になった為、最近は1980年代もしくは90年代にデビューした現役バリバリの方を多く出題して来ましたが、今回は70年代に目立ってきた一世代くらい前のこの方です。 さすがに高齢となられて、ここ10年程は余り目立ちませんが、まだ現役という理解で良いと思います。 …
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映画評「フォーチュンクッキー」(2023年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督ババク・ジャラリ ネタバレあり 20年ほど前に「フォーチュン・クッキー」(日本では劇場未公開に終わったジョディ・フォスター主演「フリーキー・フライデー」のリメイク)があったが、全然関係ない。本作の邦題にはフォーチュンとクッキーの間に中点がない。 アフガニスタンか…
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映画評「フランケンシュタイン」(2023年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2023年メキシコ=アメリカ=カナダ合作映画 監督ギレルモ・デル・トロ ネタバレあり メアリー・シェリーの有名なゴシック・ホラー小説を、ギレルモ・デル・トロが映画化した作品。劇場で限定公開されたものの、基本はNetflix配信オンリーらしい。勿体ない。 北極を目指すデンマークの探検船が氷に…
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映画評「名探偵ポワロ:五匹の子豚」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2003年イギリス映画 監督ポール・アンウィン ネタバレあり 【読了後すぐ「名探偵ポワロ」を鑑賞するシリーズ】の第2弾。 “回想の殺人”ものとして読むべき作品として常連のモカさんから紹介されたので、忘れないうちにまず本を図書館から借りて来た。 TVドラマでは14年前の殺人となっていて、…
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映画評「ハイパーボリア人」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年チリ映画 監督ホアキン・コシーニャ、クリストバル・レオン ネタバレあり 「オオカミの家」で注目されたアート作家コンビ、クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャの作品。実写とアニメの自在の合体と言いたいが、あやつり人形の部分がコマ撮りのストップモーション・アニメなのか、操り人形を実写した…
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映画評「犬の裁判」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年スイス=フランス合作映画 監督レティシア・ドッシュ ネタバレあり 30年くらい前にパソコンを手に入れてネットで何かを調べるうちに偶然、中世に犬が被告になる裁判があったことを知った。本作はその辺りの映画化かと思って見始めたが、何と現代のスイスで起きた実際の事件が元になっているらしい。 …
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映画評「突然、君がいなくなって」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年アイスランド=オランダ=クロアチア=フランス合作映画 監督ルーナル・ルーナルソン ネタバレあり ぼちぼち紹介されてきてはいるが、アイスランド製の映画はまだまだ珍しい。本作の監督ルーナル・ルーナルソンは、半月ほど前に初めて見たノルウェーのダーグ・ヨハン・ハウゲルードより正統的なタッチで、奇…
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