"映画"の記事一覧

映画評「濡れた欲情 ひらけ!チューリップ」

☆☆(4点/10点満点中) 1975年日本映画 監督・神代辰巳 ネタバレあり 1972年の「一条さゆり 濡れた欲情」以降、神代辰巳監督は「濡れた欲情」というタイトルを用いた作品を幾つか作っているが、内容において相互に直接的な関係はない。本作の場合は、谷ナオミがさゆりというストリッパー役で出て来るのが、くすぐったくなる程度である…
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映画評「ビキニの裸女」

☆☆★(5点/10点満点中) 1952年フランス映画 監督ウィリー・ロジェ ネタバレあり ブリジッド・バルドー(BB)初主演映画である。主演と言っても、実際には40分を過ぎたところで漸く登場するのだが。 大学で考古学を聴講していた学生ジャン=フランソワ・カルヴェが、数年前にコルシカ島の近くの海で発見した壺がフェニキア人の…
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映画評「突撃隊」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1961年日本映画 監督ドン・シーゲル ネタバレあり 2月にWOWOWがスティーヴ・マックィーンの小特集をする(全て保存済)らしいので、その前にマイ・ライブラリーに手を伸ばし、中学生の時以来観ていないこの戦争映画を再鑑賞することにした。 第二次大戦後半、フランス東部に駐留して間もなく帰国と…
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映画評「弟とアンドロイドと僕」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・阪本順治 ネタバレあり 阪本順治は概ね解りやすい映画を作るが、この作品は難解である。表面的には一人暮らしの孤独な中年教授の生活を綴っているが、ミケランジェロ・アントニオーニの「欲望」(1966年)に似て、実存主義的な映画である。 映画は、一人の中年男性が雨の降る野外…
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映画評「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督トッド・ヘインズ ネタバレあり 実話もの社会派映画である。欧米の社会派映画では関係者がほぼ全て実名で出て来る。この手の欧米映画を見る時にまず感心するのはそのことである。それについては何度も述べて来たので、この辺で終わりにするとして、日本の水俣病と似て地区住民VS大企業…
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映画評「コーダ あいのうた」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年アメリカ=フランス=カナダ合作映画 監督シアン・ヘダー ネタバレあり どこかで見たことがあると思ったら、6年程前に観たフランス映画「エール!」のアメリカ翻案版でありました。自分の書いた梗概を読んだら、本作とほぼ同じながら、俳優紹介を兼ねて少し書いてみる。 「エール!」では酪農業だ…
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映画評「ルートヴィヒ [復活完全版]」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1972年イタリア=西ドイツ=フランス合作映画 監督ルキノ・ヴィスコンティ ネタバレあり 1980年大学生の時にルキノ・ヴィスコンティ・ブームに乗って漸く公開された184分版を「ルードウィヒ 神々の黄昏」のタイトルで映画館で観た。  その後1時間近く長いこの “完全版” が「ルートヴィヒ」のタ…
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映画評「ピエロがお前を嘲笑う」

☆☆★(5点/10点満点中) 2014年ドイツ映画 監督バラン・ボー・オダー ネタバレあり ここ十年くらいのNHK-BSは西部劇を別にすると定評のある洋画ばかりを繰り返し放映し、たまにWOWOWなどで放映した近作洋画(や時に邦画)を出して来るという様相。つまりどちらにしても僕が改めて見ようという気が起こらない状態なのだが、数年…
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映画評「四十二番街」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1933年アメリカ映画 監督ロイド・ベーコン ネタバレあり 戦前のアメリカン・ミュージカルは、40年代に入って隆盛するMGM式のミュージカルではなく、バックステージものを兼ねたレヴュー映画が中心であった。本作もその伝で、ワーナー・ブラザーズ製作の傑作レヴュー映画である。 ブロードウェイの…
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映画評「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・木村ひろし ネタバレあり TVドラマの映画版はまず観ないと言ってきたが、近年はそれなりに観ている。まず一般映画がつまらず、同じつまらないならTVの映画版でも良かろうということもある。本作に限って言えば、ミステリーらしいので積極的に観ることにした。 TVにおいては、気…
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映画評「未完の対局」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1982年日本=中国合作映画 監督・佐藤純弥、段吉順 ネタバレあり 40年ぶりの再鑑賞。日中の関係が良かった頃の合作映画である。 本作は、満州事変以降の日本の戦争行為をアジア解放の為と信じている右派全体主義者には自虐的と映るだろうが、そもそも大衆的なアングルから国家という、実はその時代ごと…
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映画評「明日は来らず」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1937年アメリカ映画 監督レオ・マッケリー ネタバレあり 小津安二郎が「東京物語」(1953年)で参考にしたと言われるレオ・マッケリー監督作品である。  有名な映画の割に僕が最初に観たのは比較的最近で、25年は経っていないと思う。若い人にしてみれば大昔でしょうけどね。 結婚して50年…
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映画評「配達されない三通の手紙」

☆☆★(5点/10点満点中) 1979年日本映画 監督・野村芳太郎 ネタバレあり 40年くらい前に一度観ているが、この度WOWOWで再放送と配信があるのを知り、原作のエラリー・クイーン「災厄の町」を読んだ上で、もう一度観てみることにした。 原作では、ミステリー作家にして名探偵エラリー・クイーンが取材の為に小都市を訪れ、作…
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映画評「ベルファスト」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2021年イギリス映画 監督ケネス・ブラナー ネタバレあり ケネス・ブラナーは監督としても高く評価されてきたが、お得意のシェークスピアものを含めて、僕は余り感心したことがない。しかし、自伝要素を投入したというこの脚本兼監督作は素晴らしい。僕がぐっと来るモノクロ主体の作品ということを差し措いても…
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映画評「リスペクト」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年アメリカ=カナダ合作映画 監督リーズル・トミー ネタバレあり 先年亡くなったアレサ・フランクリンの伝記映画である。 バプティスト教会の牧師C・L・フランクリン師の娘として生まれた環境や BLM や MeToo 運動の流れが続く時代性もあり、些かポリ・コレ的なプロパガンダの匂いがし…
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映画評「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年イギリス=アメリカ合作映画 監督デーヴィッド・イェーツ ネタバレあり 「ハリー・ポッター」のスピンオフ・シリーズ第3作。 ファンタジーに心動かされなくなり観たそばから内容を忘れてしまう老骨には、シリアル(続きものシリーズ)映画は辛い。まず登場人物の名前が思い出せず、旧作との関連把握…
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一年遅れのベスト10~2022年私的ベスト10発表~

 群馬の山奥に住み、持病もあり、WOWOWを中心にした映画鑑賞生活ですので、僕の2022年私的ベスト10は皆様の2021年にほぼ相当する計算でございます。  スタンスとして初鑑賞なら新旧問わず何でも入れることにしています。昨年度はパワーのある作品が少なかったものの、優れたオールド・ムービーも時代を超えて訴求力があるかという点において疑…
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映画評「ライオン・キング」(2019年)

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス合作映画 監督ジョン・ファブロー ネタバレあり 地上波放送だが、CMによる中断はあるものの、本編はノーカット。吹替版では観ないのが我がポリシーでもアニメだから問題なしと判断して観た。ディズニーらしく歌のあるところで若干気になったが。 1994年に公開された二次元ア…
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映画評「地下室のヘンな穴」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年フランス=ベルギー合作映画 監督カンタン・デュピュー ネタバレあり フランス(=ベルギー合作)製ブラック・コメディーである。 熟年夫婦アラン・シャバとレア・ドリュッケールが曰く付きの家に越して来る。地下にある穴を降りると、何故か家の2階に出る変な家である。それを一回すると、12時間…
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映画評「オートクチュール」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年フランス映画 監督シルヴィー・オハヨン ネタバレあり ロバート・オルトマン監督の作品に「プレタコルテ」(1994年)という群像劇があるが、こちらは我々庶民には手の出ない高級仕立服の裏方たるアトリエに迫る。といってもぐっと個人的なお話に終始するわけだが。 クリスチャン・ディオールのア…
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