映画評「がんばっていきまっしょい」(2024年版) ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・櫻木優平 ネタバレあり 田中麗奈主演の同名の実写映画を観たのはもう25年以上も前である。磯村一路監督のタッチも瑞々しくなかなか気に入ったので、このアニメ版も観てみることにした。原作は敷村良子の自伝的小説。 (原作から時代を移して)現在の愛媛県の高校。小学時代は体力も… コメント:2 2025年04月06日 映画 映画 か行 アニメ 続きを読むread more
画像問題:Who is she/he? No. 40 初めて認識したのは、「インディ・ジョーンズ」シリーズの成功で起きたトレジャー・ハンター映画ブームのなか作られた古典的冒険小説の映画版(一週間ほど前に訃報のあった男優が主演)。作られた2本は余り面白くなかったものの、この女優のようなマスクが割合好みの僕はさっそく名前を憶えましたよ。 その後大スターとの共演で知名度を上げていく… コメント:8 2025年04月05日 画像問題 続きを読むread more
映画評「ソレダケ/that's it」 ☆☆(4点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・石井岳龍 ネタバレあり 二日続けて石井岳龍作品。 前半はほぼモノクロで時々ごく薄く色が付く。後半は逆にフルカラーで、モノクロのパートも少しある。 Allcinemaにはロック映画とある。ロック映画というジャンルの定義はよく分からないものの、背景音楽に日本のポスト・… コメント:0 2025年04月04日 映画 映画 さ行 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「生きてるものはいないのか」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2012年日本映画 監督・石井岳龍 ネタバレあり 石井岳龍という名前ではまだピンと来ないのだが、かつての石井聰亙が2010年に岳龍の名前で作品発表すると宣言したという経緯がある。この名義で初めて観たのは二階堂ふみ主演の「蜜のあわれ」で、本作がその名義で作った最初の映画ということになる。 原作… コメント:0 2025年04月03日 映画 映画 あ行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「国民の創生」 ☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1915年アメリカ映画 監督D ・W・グリフィス ネタバレあり 昨日読書録の最後に挙げた皆川博子が小説「双頭のバビロン」でウォーレン・アンドリュース監督のモデルにしたのが、アメリカ映画の巨頭D・W・グリフィス監督である。 当時一巻もの(10~15分くらい)しか作られていない時代に3時間を超… コメント:4 2025年04月02日 映画 映画 か行 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「侍タイムスリッパー」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・安田淳一 ネタバレあり 自主映画が大ヒットという点で「カメラを止めるな!」を彷彿とする。 邦画がやたらに作りまくっているタイムスリップものであるのは少々食傷気味ながら、現在の若者が時代を往復することで成長するといった型通りの趣向ではなく、過去から現在にやって来るパタ… コメント:4 2025年03月31日 映画 映画 さ行 SF/ファンタジー 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「ぼくが生きてる、ふたつの世界」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・呉美保 ネタバレあり 2年前に「コーダ あいのうた」という米=仏=加合作の映画(実はフランス映画「エール!」のリメイク)を観た時、音楽用語のコーダと勘違いして、最後に大きな転調でもある音楽絡みの映画かと想像した。 音楽用語のコーダは、それまで用いられなかった主題を使… コメント:0 2025年03月30日 映画 映画 は行 人間劇 続きを読むread more
映画評「フォールガイ」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年アメリカ=オーストラリア=カナダ合作映画 監督デーヴィッド・リーチ ネタバレあり 1968年のイタリア映画「スタントマン」はまるで大したことがなかったが、1980年のアメリカ映画「スタントマン」はなかなか面白かった。但し、アクションを見せるタイプの映画ではなく、その意味では1978年の「… コメント:0 2025年03月29日 映画 映画 は行 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「天国の日々」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1978年アメリカ映画 監督テレンス・マリック ネタバレあり アメリカの長谷川和彦状態だったテレンス・マリックは,、1998年「シン・レッド・ライン」で20年ぶりに復活すると、観念的で解りにくくなった感はあるけれども積極的に作品を作るようになった。 本作が「シン・レッド・ライン」の前作だ。恐… コメント:2 2025年03月28日 映画 映画 た行 人間劇 続きを読むread more
映画評「キングダム 大将軍の帰還」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・佐藤信介 ネタバレあり 原泰久の手になる原作コミックの長さを知らないので、どのくらいシリーズが続くのか見当もつかないが、このスロー・ペースでは暫く続くのだろう。 この第4作は、敵将をやっつけたと思って大喜びの秦軍・飛信隊の前に、趙国の秘密兵器たる将軍・龐煖(ほうけん… コメント:0 2025年03月27日 映画 映画 か行 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「太陽の少年」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1994年中国=香港合作映画 監督チアン・ウェン ネタバレあり 「紅いコーリャン」で知る人ぞ知る存在になったチアン・ウェンが監督に進出して作った青春(回顧)映画である。原作は王朔の小説。 観たような気もしていたが、内容に全く心当たりがないので、初鑑賞と判った。 1970年代、下方政策… コメント:0 2025年03月26日 映画 映画 た行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「悪は存在しない」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・濱口竜介 ネタバレあり 濱口竜介は、時に即興演出も交えるセミ・ドキュメンタリーの監督と言えると思う。本作も4分の3くらいまではそのスタイルを維持するが、最後の一幕で突然神話になり、びっくりした。新境地だろうか? ある山村に芸能事務所の余業(助成金に関連があると噂さ… コメント:0 2025年03月25日 映画 映画 あ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「あんのこと」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・入江悠 ネタバレあり 社会派映画の要素が多くあるが、僕は青春映画という人間劇の一ジャンルの映画と理解しておく。 監督が「SR サイタマノラッパー」(2009年)で名前を上げた入江悠だから、ハンディカメラを駆使したセミ・ドキュメンタリー・タイプの作品となっている。ある… コメント:2 2025年03月24日 映画 映画 あ行 恋愛/青春 人間劇 続きを読むread more
映画評「夏の嵐」(1956年日) ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1956年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり 二日続けて中平康監督作品。僕が瞠目した「狂った果実」と同年に発表された初期の青春映画で、かの作品と似ているところもある。 フランス的なヌーヴェル・ヴァーグは日活映画から始まったと言っても良いくらいだが、総合的に本作には「狂った果実」ほどの鮮烈な… コメント:2 2025年03月23日 映画 映画 な行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「殺したのは誰だ」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 1957年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり 中平康はご贔屓だが観ていない作品も多い。 新藤兼人とのコンビ作では、「狙われた男」(1956年)という、アルフレッド・ヒッチコックを少し想起させるミステリー・サスペンスの小傑作があるので、題名からそのようなタイプの作品を期待したが、その意味では期… コメント:0 2025年03月22日 映画 映画 か行 人間劇 続きを読むread more
映画評「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・古賀豪 ネタバレあり 小学生の時にTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」を観ながら、目玉おやじの息子・鬼太郎はどうして目玉人間ではないのか疑問に思ったものである。その謎も解る鬼太郎誕生に至るまでの怪談。 横溝正史の金田一耕助シリーズにも似たおどろおどろしい龍賀一族が支配する… コメント:4 2025年03月21日 映画 映画 か行 アニメ 続きを読むread more
映画評「毛皮のビーナス」(1969年) ☆☆(4点/10点満点中) 1969年イタリア=西ドイツ合作映画 監督マッシモ・ダラマーノ ネタバレあり マゾヒズムの語源となったオーストリアの作家ザッハー=マゾッホの代表作の映画化。 2016年にロマン・ポランスキーがマゾッホをテーマにした映画「毛皮のヴィーナス」を観た時は原作が群馬県の図書館になく、読んでいなかったが… コメント:0 2025年03月20日 映画 映画 か行 人間劇 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「ヒットマン」(2023年) ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督リチャード・リンクレイター ネタバレあり リチャード・リンクレイターはこのところコメディーづいているようである。 大学で心理学を教えながら、警察に協力するゲイリー・ジョンスン(グレン・パウエル)が、暴力事件の為に休職に追い込まれた前任者ジャスパー(オースティン・… コメント:0 2025年03月19日 映画 映画 は行 伝記/実話 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「マッドマックス:フュリオサ」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年オーストラリア=アメリカ合作映画 監督ジョージ・ミラー ネタバレあり 昔から核戦争後SFの類はどうも食指が動かない。「渚にて」(1959年)のように静かなものは良いが、幾つかの集団が対立する類はとりわけ好かない。 カーアクションが好きだったから大学生時代に紹介された第1作目には期待し… コメント:2 2025年03月18日 映画 映画 ま行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年イギリス映画 監督ヘッティ・マクドナルド ネタバレあり ポール・マザースキーの秀作「ハリーとトント」(1974年)とロバート・ゼメキス監督「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1994年)を思い出させる。両方を合わせて適度に換骨奪胎するとこんな感じになると思わせる人情譚だ。 題名の名… コメント:2 2025年03月17日 映画 映画 は行 人間劇 続きを読むread more