"映画"の記事一覧

映画評「パディントン 消えた黄金郷の秘密」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年イギリス=フランス=日本=アメリカ=コロンビア合作映画 監督ドゥーガル・ウィルスン ネタバレあり 第1作で面白いが大人が喜ぶわけにも行かないだろうという印象を持った後、第2作の趣味の良さを買った。この第3作も、ストーリーはやや定石すぎる印象を回避できないものの、やはり英国らしい上品さを…
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映画評「入国審査」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年スペイン=ベルギー映画 監督アレハンドロ・ロハス、フアン・セバスチャン・バスケス ネタバレあり これは第1次トランプ政権時辺りの入国審査の話かもしれない(監督の経験がベースになっているとの由)が、第2次になってもっと厳しくなったと聞く。実際にやっているか知らないが、今年からESTAを持…
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映画評「ブラックドッグ」(2024年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2024年中国映画 監督グアン・フー ネタバレあり 純中国映画にしては、欧州との合作映画っぽい自由への希求が感じられる。国家に敢えて逆らいもしないが、良い顔をしようとする考えが微塵も感じられないところが良い。 今年になってサム・ペキンパーの「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」を再鑑賞したばか…
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映画評「私たちが光と想うすべて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年インド=フランス=ベルギー=ルクセンブルク=オランダ=アメリカ=スイス=イタリア合作映画 監督パヤル・カパーリヤー ネタバレあり 昨年観たパキスタンの「ジョイランド わたしの願い」と通ずる内容である。イスラム教とヒンズー教という違いがあるが、どちらの国でも両親の決めた婚約者と結婚するの…
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映画評「ユニバーサル・ランゲージ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年カナダ映画 監督マシュー・ランキン ネタバレあり 実験映画出身のカナダの監督マシュー・ランキンの不条理劇である。厳密には不条理というよりやはりそこはかとなく実験が行われる映画である。 カナダ西部に実在するウィニペグという都市が舞台。そこではペルシャ語が公用語となっている。フランス語…
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映画評「レ・ミゼラブル」(2019年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス映画 監督ラジ・リ ネタバレあり また「レ・ミゼラブル」の映画化かよ、と嘆いて観始めたら、同作の舞台の一つモンフェルメイユの現状を切り取った現代ドラマでありました。イスラム教徒の移民が多く集まる一種のスラム街である。 そこで横行する麻薬密売買を取り締まるのを第一の目的とす…
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映画評「グランドツアー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年ポルトガル=イタリア=フランス=ドイツ=日本=中国合作映画 監督ミゲル・ゴメス ネタバレあり 毎年5月WOWOWはカンヌ映画祭特集を組んで多く新しい(最新作に限らず)作品を見せてくれるが、今年は些か低調ではありますまいか。とは言っても、水準的な邦画やハリウッド映画を観るよりは後学の為にも…
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映画評「パーソナル・ショッパー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年フランス=ドイツ=チェコ=ベルギー合作映画 監督オリヴィエ・アサイヤス ネタバレあり 「アクトレス~女たちの舞台~」(2014年)が大いに気に入った以外、オリヴィエ・アサイヤス監督は余りピンと来ない。前回観た「冬時間のパリ」(2018年)も面白く観られなかったが、それより一つ前の監督作品…
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映画評「ジュリーは沈黙したままで」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年ベルギー=スウェーデン合作映画 監督レオナルド・ヴァン・デイル ネタバレあり 第2次大戦終戦後に流行った、事件の起きた直後に現場にロケをして映画化した作品(所謂際もの)をセミ・ドキュメンタリーと言うが、僕はハンディカメラなどを使って即実的に撮ったここ30年くらいの作品もそう呼んでいる。紛…
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映画評「モディリアーニ!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年アメリカ=イギリス=イタリア合作映画 監督ジョニー・デップ ネタバレあり イタリアの有名な画家アメデオ・モディリアニの或る三日間を捉えたデニス・マッキンタイアの戯曲をジョニー・デップが映画化した。以前から映画化しようとした動きがあったものの実現せず、紆余曲折の末俳優としては干され気味のデ…
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映画評「HERE 時を越えて」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年アメリカ=カナダ合作映画 監督ロバート・ゼメキス ネタバレあり ロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクス、ロビン・ライトの主演トリオが作ったホーム・ドラマであるが、一種の実験映画でもある。  というのも、ハンクスの両親ポール・ベタニーとケリー・ライリーが買った家の居間を定点カメラでずっと…
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映画評「おんなの渦と淵と流れ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり 20年くらい前から中平康をご贔屓と称しチャンスがあると観て来た。彼の場合は画面が面白いのである。話がつまらなくても画面が良ければOKだ。プライムビデオでの鑑賞で、解像度はいま一つ。 本作は榛葉英治という殆ど忘れられた大衆小説家の三部作「渦」「淵…
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映画評「ターン」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2001年日本映画 監督・平山秀幸 ネタバレあり 四半世紀前に観て大いに気に入ったファンタジーである。  全く流行せずに終わったD-VHSなるものに保存版のつもりで録ってあるがテープなのでアクセシビリティが悪く、今回24年ぶりのWOWOW再放映を録画してブルーレイに保存する。これからはもっと簡…
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映画評「ブラックバッグ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2025年アメリカ映画 監督スティーヴン・ソダーバーグ ネタバレあり スティーヴン・ソダーバーグの作品で高く評価した作品は世間に比べると少ないが、本作はどうであろうか。 アメリカの諜報機関で働くエリート工作員マイケル・ファスベンダーが、“セヴェルス”なる世界を揺るがす核関連プラグラムをめぐっ…
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映画評「名探偵ポワロ:もの言えぬ証人」

☆☆★(5点/10点満点中) 1996年イギリス映画 監督エドワード・ベネット ネタバレあり アガサ・クリスティーのポワロ・シリーズ第14作の、英国テレビ局によるTV映画化。お馴染みのシリーズ第6シーズン第4話(通算第45話)に当たる。 原作はハヤカワ文庫で500ページ余りの長編なので、そのままでは102分という尺に収ま…
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映画評「ドラブル」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1974年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ドン・シーゲル ネタバレあり ドン・シーゲルの作品としては、3年後の「テレフォン」ほどおいしくはないものの、大枠では同系列と言って良いサスペンス映画として一通り楽しめる。50年近く前に観たが、内容は忘却の彼方だ。 英軍の基地に入って模型飛行…
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映画評「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」

☆☆★(5点/10点満点中) 2025年アメリカ=ドイツ合作映画 監督ウェス・アンダースン ネタバレあり 紀元前10世紀を挟んで数世紀の間、地中海を交易で支配して北アフリカや中東に拠点を置いた民族がフェニキアである。  フェニキアという国があったわけではないが、そのイメージを膨らませたに違いない1950年代の架空の独立国 “…
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映画評「宝島」(2025年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・大友啓史 ネタバレあり 上映時間の長さに躊躇したが、なかなか面白かった。東京新聞がよく沖縄の基地問題を取り上げ、その中で沖縄の戦後史が語られることが多くそれなりに知識があったからだろう。この辺りを何も知らないで観ても面白味は半減するに違いない。娯楽大作とは言え、知識がな…
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映画評「ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン」

☆☆(4点/10点満点中) 2024年アメリカ=イギリス=ドイツ=ルーマニア合作映画 監督ブライアン・テイラー ネタバレあり ロン・パールマンがヘルボーイを演じた第1作はさほど気に入らなかったが、第2作が非常に楽しめた。ヘルボーイ役をデーヴィッド・ハーバーに変えた第3作(?)は第1作にも及ばないとは言え、この第4作だかリブート…
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映画評「ゆりかごを揺らす手」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1991年アメリカ映画 監督カーティス・ハンスン ネタバレあり 今月序盤はWOWOWのラインアップが今一つなので、再鑑賞が多い。1990年前後数年に渡って何故か逆恨みものが流行り、これはその中でも上出来の部類だった。 学者の夫マット・マッコイとの間に娘を持つ主婦アナベラ・シオラが第二子を妊…
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