"映画"の記事一覧

映画評「可愛い悪魔」(1958年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 1958年フランス=イタリア合作映画 監督クロード・オータン=ララ ネタバレあり ジャン・ギャバンは「ヘッドライト」(1956年)で若い娘フランソワーズ・アルヌールを孕ませて死なせてしまう初老の運転手を演じていたが、2年後の本作ではブリジット・バルドーに翻弄され、結果的に妊娠の末に死なせてしまう。…
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映画評「イニシェリン島の精霊」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2022年アイルランド=イギリス=アメリカ合作映画 監督マーティン・マクドナー ネタバレあり 「スリー・ビルボード」で感銘させてくれたマーティン・マクドナー監督の最新作は、恐らく純文学映画ファンの大半を感心させたであろう前回と違って、難しい映画に慣れたベテランでもかなり苦戦するだろう。しかし、イ…
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映画評「リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年イギリス=アメリカ=オーストラリア合作映画 監督エレン・クラス ネタバレあり 50年ほど前に亡くなったアメリカ出身の女性写真家リー・ミラーの伝記映画である。 1930年代ファッション・モデルとしては薹が立ち始めたリー(ケイト・ウィンスレット)が、芸術家ローランド・ペンローズ(アレク…
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映画評「少年と犬」

☆☆★(5点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 瀬々敬久は脚本・脚色に携わると大袈裟になり、時に2009年の「感染列島」のような支離滅裂な映画を作る。本作は監督に専念しているが、馳星周が直木賞を受賞した同名連作を映画化した本作でもその傾向がないではない。脚色に当たった林民夫が瀬々監督に忖度したか…
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映画評「脅迫者」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1951年アメリカ映画 監督ブレテイン・ウィンダスト ネタバレあり 今の監督者より昔の監督の名前の方をよく知っている僕も、ブレテイン・ウィンダストなる監督は記憶がない。多分初めて観ると思うが、実はこの作品でも完投していず、噂によると、ウィンダスト監督が病に倒れ、サイレント時代からの巨匠ラオール・…
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映画評「惑星ソラリス」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1972年ソ連映画 監督アンドレイ・タルコフスキー ネタバレあり 日本には1977年に製作より5年遅れて入って来てかなり評判だったので観たかったのだが、田舎には来なかった。実際に観たのは80年代だったろうか? いずれにしても30年以上は観ていないのは確か。  2004年にハリウッド映画としては…
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映画評「あの歌を憶えている」

☆☆★(5点/10点満点中) アメリカ=メキシコ=チリ=ドイツ合作映画 監督ミシェル・フランコ ネタバレあり メキシコの俊才ミシェル・フランコの作品としては一番後味が良い。タッチもこの監督にしてはソフトな感じがする。が、ヒロインの行動が人間の行動原理的に理解しにくいところがあり、納得感が薄い。 ソーシャル・ワーカーのジェ…
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映画評「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年アメリカ映画 監督モーガン・ネヴィル ネタバレあり ファレル・ウィリアムズというラップを中心とした音楽ジャンルで活躍しているミュージシャンの伝記映画だが、変わっているのはレゴのピースで構成されているという体裁で作られたCGアニメであることである。レゴのブロックで実際に作られたものをカメラ…
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映画評「スペンサー ダイアナの決意」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年イギリス=アメリカ=ドイツ=チリ合作映画 監督パブロ・ラライン ネタバレあり ダイアナ妃がパパラッチに追われているという報道を聞いた時に悲劇的な最期を迎えるだろうという僕の予感が見事に当たり悔しかったのを思い出す。 本作は、ダイアナ・スペンサー(クリステン・ステュワート)クリスマ…
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映画評「悪い夏」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・城定秀夫 ネタバレあり 城定秀夫監督は多作で結構目にするが、意外と幅広いジャンルを扱っている印象だ。 市役所生活福祉課に所属する真面目な公務員・北村匠海が、がちがちの先輩・伊藤万理華と一緒に、同僚・毎熊克哉の不正を確認する為に、生活保護を受けているシングルマザー河合…
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映画評「ツイスターズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年アメリカ映画 監督リー・アイザック・チュン ネタバレあり 30年近く前「ツイスター」(1996年)を観た時、CGは動物の質感はまだまだだが、災害描写には向いていると感じたのを憶えている。  本作はかの作品の正式の続編で、恐らく観測装置ドロシー(「オズの魔法使」絡み)の再登場を以って、前…
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映画評「裸の拍車」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1953年アメリカ映画 監督アンソニー・マン ネタバレあり アンソニー・マンはご贔屓で、とりわけ彼の西部劇は好きだ。本作は前世紀に2回観ていると思う。 コロラド。ジェームズ・スチュワートが、知人の娘ジャネット・リーと逃避行中の無法者ロバート・ライアンを捕まえる為、山師ミラード・ミッチェルを…
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映画評「藤本タツキ 17-26 Part 2」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・渡邊徹明、寺澤和晃、木間修 ネタバレあり 8編中後半の4編である。 第1話「人魚ラプソディ」は、通常の方が抱く人魚のイメージを少しいじってみて、本能的には彼女たちは食人肉であるという設定。常識と変わらないのは人魚に男性はいないことである。  海の中にあるピアノを弾…
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映画評「藤本タツキ 17-26 Part 1」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・長屋誠志郎、木村延景 武内宣之、安藤尚也 ネタバレあり 昨年「ルックバック」で映画ファンにも注目された漫画家・藤本タツキの短編コミック8編がアニメ化された。先月劇場でも限定公開で4本ずつ2回に分けて公開されたらしいので、僕が観たのはご紹介に与ったプライムビデオではあるが、…
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映画評「アルプス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2011年ギリシャ=フランス=カナダ=アメリカ合作映画 監督ヨルゴス・ランティモス ネタバレあり 昨日の「キネッタ」から6年後の作品だが、同工異曲である。依然難解ではあるものの、同工異曲だから登場人物が何をやろうとしているかは大体解る。逆に1作目の核を掴んでしまった人には、同じことの繰り返しだから…
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映画評「キネッタ」

☆(2点/10点満点中) 2005年ギリシャ映画 監督ヨルゴス・ランティモス ネタバレあり キネッタというのはギリシャの地名だそうだが、ギリシャ語との文字関係が近いロシア語のイメージから “小映画”(ロシア語で映画はキノー、卑小する場合にアで終わるような格好になる)のような意味かと要らぬ推測をしてしまった。 一作ごとに解…
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映画評「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年スペイン=アメリカ=フランス合作映画 監督ペドロ・アルモドバル ネタバレあり ペドロ・アルモドバルもデビュー時に比べると随分正統的な映画を作るようになったと思う。赤の使い方など画面に彼らしさは残っているが、「オール・アバウト・マイ・マザー」くらいから普遍性の高いお話を作るようになり、概…
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映画評「室町無頼」

☆☆★(5点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・入江悠 ネタバレあり 足利幕府第8代将軍義政の治世する寛正年間(1460-66年)に起きた土一揆を具体的に描いた垣根涼介による歴史小説の映画化。近年はすっかりメジャー映画の監督になった入江悠が映像に移した。 山賊の類で現在は幕府側に立つ骨川道賢(堤真一)が一度は拾っ…
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映画評「オークション~盗まれたエゴン・シーレ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年フランス映画 監督パスカル・ボニゼール ネタバレあり ナチスによる美術品略奪や迫害は映画でよく扱われ、戦時中のサスペンスとしては傑作「大列車作戦」(1964年)や「ミケランジェロ・プロジェクト」(2014年)があり、戦後も暫く経ってからの元の持ち主のユダヤ人への返還を巡っては「黄金のアデ…
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映画評「プロフェッショナル」(2023年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年アイルランド=イギリス=アメリカ=中国=スイス=フランス合作映画 監督ロバート・ロレンツ ネタバレあり 監督としてのロバート・ロレンツは製作者上りにしては、大味に陥らずなかなか良い映画を作る。僕が観た監督作全三作のうち最初の「人生の特等席」(2012年)と本作はクリント・イーストウッド作…
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