映画評「明日は来らず」 ☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1937年アメリカ映画 監督レオ・マッケリー ネタバレあり 小津安二郎が「東京物語」(1953年)で参考にしたと言われるレオ・マッケリー監督作品である。 有名な映画の割に僕が最初に観たのは比較的最近で、25年は経っていないと思う。若い人にしてみれば大昔でしょうけどね。 結婚して50年… コメント:7 2023年01月23日 映画 映画 あ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「配達されない三通の手紙」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1979年日本映画 監督・野村芳太郎 ネタバレあり 40年くらい前に一度観ているが、この度WOWOWで再放送と配信があるのを知り、原作のエラリー・クイーン「災厄の町」を読んだ上で、もう一度観てみることにした。 原作では、ミステリー作家にして名探偵エラリー・クイーンが取材の為に小都市を訪れ、作… コメント:0 2023年01月22日 映画 映画 は行 ミステリー/冒険 続きを読むread more
映画評「ベルファスト」 ☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2021年イギリス映画 監督ケネス・ブラナー ネタバレあり ケネス・ブラナーは監督としても高く評価されてきたが、お得意のシェークスピアものを含めて、僕は余り感心したことがない。しかし、自伝要素を投入したというこの脚本兼監督作は素晴らしい。僕がぐっと来るモノクロ主体の作品ということを差し措いても… コメント:4 2023年01月20日 映画 映画 は行 人間劇 続きを読むread more
映画評「リスペクト」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年アメリカ=カナダ合作映画 監督リーズル・トミー ネタバレあり 先年亡くなったアレサ・フランクリンの伝記映画である。 バプティスト教会の牧師C・L・フランクリン師の娘として生まれた環境や BLM や MeToo 運動の流れが続く時代性もあり、些かポリ・コレ的なプロパガンダの匂いがし… コメント:5 2023年01月19日 映画 映画 や・ら・わ行 伝記/実話 音楽 続きを読むread more
映画評「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2021年イギリス=アメリカ合作映画 監督デーヴィッド・イェーツ ネタバレあり 「ハリー・ポッター」のスピンオフ・シリーズ第3作。 ファンタジーに心動かされなくなり観たそばから内容を忘れてしまう老骨には、シリアル(続きものシリーズ)映画は辛い。まず登場人物の名前が思い出せず、旧作との関連把握… コメント:0 2023年01月17日 映画 映画 は行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
一年遅れのベスト10~2022年私的ベスト10発表~ 群馬の山奥に住み、持病もあり、WOWOWを中心にした映画鑑賞生活ですので、僕の2022年私的ベスト10は皆様の2021年にほぼ相当する計算でございます。 スタンスとして初鑑賞なら新旧問わず何でも入れることにしています。昨年度はパワーのある作品が少なかったものの、優れたオールド・ムービーも時代を超えて訴求力があるかという点において疑… コメント:2 2023年01月16日 映画 映画コラムその他 続きを読むread more
映画評「ライオン・キング」(2019年) ☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス合作映画 監督ジョン・ファブロー ネタバレあり 地上波放送だが、CMによる中断はあるものの、本編はノーカット。吹替版では観ないのが我がポリシーでもアニメだから問題なしと判断して観た。ディズニーらしく歌のあるところで若干気になったが。 1994年に公開された二次元ア… コメント:2 2023年01月15日 映画 映画 や・ら・わ行 アニメ 続きを読むread more
映画評「地下室のヘンな穴」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2022年フランス=ベルギー合作映画 監督カンタン・デュピュー ネタバレあり フランス(=ベルギー合作)製ブラック・コメディーである。 熟年夫婦アラン・シャバとレア・ドリュッケールが曰く付きの家に越して来る。地下にある穴を降りると、何故か家の2階に出る変な家である。それを一回すると、12時間… コメント:0 2023年01月14日 映画 映画 た行 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「オートクチュール」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年フランス映画 監督シルヴィー・オハヨン ネタバレあり ロバート・オルトマン監督の作品に「プレタコルテ」(1994年)という群像劇があるが、こちらは我々庶民には手の出ない高級仕立服の裏方たるアトリエに迫る。といってもぐっと個人的なお話に終始するわけだが。 クリスチャン・ディオールのア… コメント:0 2023年01月13日 映画 映画 あ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「グロリア 永遠の青春」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=チリ合作映画 監督セバスティアン・レリオ ネタバレあり 8年前に観たゼバスティアン・レリオ監督のチリ映画「グロリアの青春」(2013年)を、同監督をアメリカに招聘してセルフ・リメイクさせた作品。 前述作の我が評を読み返すと、梗概はほぼ同じ。ローラ・ブラニガンのヒット曲「グロ… コメント:0 2023年01月12日 映画 映画 か行 人間劇 続きを読むread more
映画評「天才ヴァイオリニストと消えた旋律」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年カナダ=ハンガリー合作映画 監督フランソワ・ジラール ネタバレあり 二日続けてフランス系カナダ人監督によるドラマである。 フランソワ・ジラール監督は、「レッド・バイオリン」(1998年)というバイオリンを狂言回しにしたドラマにひどく感心させられたものの、その後の作品は中位という印象に… コメント:0 2023年01月11日 映画 映画 た行 人間劇 続きを読むread more
映画評「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年カナダ=アイルランド合作映画 監督フィリップ・ファラルドー ネタバレあり 原題には今でも大人気の作家サリンジャーが名前があるが、邦題には影も形もない。その代わりニューヨークがあり、しかもダイアリーが付いている。後者は日本の配給会社の悪い癖で、多分「バスケットボール・ダイアリーズ」以降の流… コメント:0 2023年01月10日 映画 映画 ま行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「ゴッドファーザーPART II」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1974年アメリカ映画 監督フランシス・フォード・コッポラ ネタバレあり 先月少し改訂された“PART III”を最新作と思って先に見てしまった(内容を憶えていたらそんなミスもなかったのですがね)ので、この第2作も早めに再鑑賞しておくことにした。 1958年後頃、家で黄昏ているマイケル・コ… コメント:2 2023年01月09日 映画 映画 か行 刑事/犯罪 人間劇 続きを読むread more
映画評「マリー・ミー」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2022年アメリカ=日本=中国合作映画 監督カット・コイロ ネタバレあり 1960年代~70年代初めのロックを中心に聴いて来た。YouTubeを使って自作CDを作るようになってから、一番弱点のヴォーカルものもアルバムごとにCD化しようと、評価も高いシャナイア・トウェインやテイラー・スウィフトにアク… コメント:0 2023年01月08日 映画 映画 ま行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「愛のまなざしを」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・万田邦敏 ネタバレあり 万田邦敏という監督は初めてと思ったが、「接吻」という優れた心理サスペンスを観ていた。自分の映画評を読んでみたら、本作と共通する要素が色々見出された。 かの作品で国選弁護士を演じた仲村トオルが今回は心療内科医に扮する。彼が、同僚という男に連れて… コメント:0 2023年01月07日 映画 映画 あ行 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「神は見返りを求める」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・吉田恵輔 ネタバレあり 2020年5月からYouTubeをほぼ毎日使うようになった。‟見るようになった” のではないのは、映像のない音楽を聴いたり、CD化する為にほぼ限られるからである。公式MVは長さがCDと違うので利用しない。所謂YouTuberと言われる人々の動画を見… コメント:0 2023年01月06日 映画 映画 か行 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
画像問題:Who is she/he? No. 13 2023年度最初の画像問題はこの男優。 日本ではこの画像の映画で初めて注目されました。体つきは既にがっちりですが、この後、年を経るごとにお顔ともどもぐっと肥えていきます。太ってからの方が長いので、平均的な男女優と違って、若い時のほうが解りにくい変わり種と言って良いでしょうか。 ベテランの映画ファンならイージーと思いますが、大… コメント:9 2023年01月05日 画像問題 続きを読むread more
映画評「きさらぎ駅」 ☆★(3点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・永江二朗 ネタバレあり 単なる持論で、さほど説得力があるとは思えないが、庶民の生活に視線を下降するような平凡な内容であれはあるほどその差が小さくとも似た作品と判じない可能性が高く、ジャンル映画など特殊性が高ければ高いほどその差が大きくないと既視感が強くなって良い評価に結び付… コメント:0 2023年01月04日 映画 映画 か行 ホラー映画 続きを読むread more
映画評「愛と精霊の家」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1993年ドイツ=デンマーク=ポルトガル合作映画 監督ビレ・アウグスト ネタバレあり 30年弱前にWOWOWで観たが、パンフレットからまた放映するのを知って、再鑑賞を前提にイサベル・アジェンデの原作「精霊たちの家」を読んでみた。短くない小説で、チリ版「百年の孤独」の趣きがあるが、原作を読んでから… コメント:0 2023年01月03日 映画 映画 あ行 人間劇 続きを読むread more
映画評「前科者」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・岸善幸 ネタバレあり 同名人気コミック(香川まさひと・作、月島冬二・画)をTVドキュメンタリー出身の岸善幸が映画化した。 福祉絡みの連続殺人をヒューマンな仕立てで扱うというアングルは、先日観た「護られなかった者たちへ」と似たものである。 主人公は28歳の女性… コメント:0 2023年01月02日 映画 映画 さ行 人間劇 刑事/犯罪 続きを読むread more