映画評「ロスト・ワールド」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1925年アメリカ映画 監督ハリー・O・ホイト ネタバレあり アーサー・コナン・ドイルによる有名なSF小説の初めての本格的映画化。 IMDb による上映時間は110分とかなり長いが、 統計を取るとサイレント映画の同時代的な上映時間は現在正規のスピードで上映したものより10%前後長いので実質… コメント:0 2025年02月17日 映画 映画 や・ら・わ行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「ガンガ・ディン」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1939年アメリカ映画 監督ジョージ・スティーヴンズ ネタバレあり 「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」を観た時「ガンガ・ディン」を思い出した。 というのは嘘で、観た順番が逆。かのスティーヴン・スピルバーグ作品を観た数年後に「ガンガ・ディン」を観て、スピルバーグはこの作品を取り込んだのだと膝… コメント:0 2025年02月16日 映画 映画 か行 ミステリー/冒険 続きを読むread more
映画評「黒い天使」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督ロイ・ウィリアム・ニール ネタバレあり コーネル・ウールリッチ原作ものが続く。本作は日本では劇場未公開で、プライムビデオにて鑑賞。 監督は世界でも珍しいミステリー専門のロイ・ウィリアム・ニール。シャーロック・ホームズもの2本を観たことがある。 先年本作の原作と… コメント:0 2025年02月15日 映画 映画 か行 ミステリー/冒険 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「窓」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督テッド・テズラフ ネタバレあり 昨年末植草甚一の著書「サスペンス映画の研究」でこの映画が好意的に紹介されていて、少し気になっていたのだが、プライムビデオにあったので初鑑賞。 コーネル・ウールリッチの短編「非常階段」The Boy Cried Murder をテッド… コメント:4 2025年02月14日 映画 映画 ま行 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「ナミビアの砂漠」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・山中瑤子 ネタバレあり 金原ひとみの「蛇とピアス」を読み終えた直後に本作を観た。ピアスも刺青も出て来て「蛇とピアス」みたいと思い、ウィキペディアを調べたら、本作を本格長編第1作とする山中瑤子なる若手監督は金原ひとみのファンだそうで、彼女の作品群に感化された内容らしい。また… コメント:2 2025年02月13日 映画 映画 な行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「狼の紋章」 ☆☆(4点/10点満点中) 1973年日本映画 監督・松本正志 ネタバレあり 1974年「愛と誠」が作られ(梶原一騎原作劇画の映画化)、不良学園ものなるジャンルが邦画界に出来上がる基礎となったと思われるが、それに先行する不良学園もの。但し、こちらは狼男ものの要素のほうが重要なホラー映画である。 原作は平井和正。高校生の頃豊… コメント:0 2025年02月12日 映画 映画 あ行 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「冒険者カミカゼ」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1981年日本映画 監督・鷹森立一 ネタバレあり 医大関係者の千葉真一が不祥事で大学を首になり、食い詰めた後輩尾藤イサオ、内妻?あべ静江と組んで、入学金として入金される現金を輸送車から強奪する計画を実行に移す。同大学の金持ち学生真田広之は冒険がしたいと、バンドの仲間である連中と同じく強盗を企てる。… コメント:0 2025年02月11日 映画 映画 は行 刑事/犯罪 続きを読むread more
映画評「陰陽師0」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・佐藤嗣麻子 ネタバレあり 夢枕獏の小説シリーズの映画化。20年くらい前に2本作られて割合楽しんだ記憶がある。 本作は、0とあるように、旧作2本より若い安倍晴明の活躍を描いている。 脚色・監督の佐藤嗣麻子は、数年来煩く語ってきた古代日本語が現代人に解るわけがないと… コメント:2 2025年02月10日 映画 映画 あ行 SF/ファンタジー 西部劇/時代劇/史劇 続きを読むread more
映画評「サン・セバスチャンへ、ようこそ」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年アメリカ=イタリア=スペイン合作映画 監督ウッディー・アレン ネタバレあり ウッディー・アレンがセクハラ問題で沙汰されて、本作も暫く日本で公開を留保されていたが、昨年の初めに公開されていたらしい。僕は個人の行状と実績の評価は分けるべきと考えるので、アレン好きとしては良かった。 世の… コメント:0 2025年02月09日 映画 映画 さ行 ウッディー・アレン 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「東京・ソウル・バンコック 実録麻薬地帯」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1972年日本=韓国=香港=タイ合作映画 監督・中島貞夫 ネタバレあり 東映アクションにハードボイルドは期待できないようで、本作も大いに情が絡んでどうも甘ったるいが、「ボディガード」シリーズ2本よりお話の骨格だけはがっちりしている。残念なことに、それほどきちんとしているわけではない。 ダンプ… コメント:0 2025年02月08日 映画 映画 た行 アクション 刑事/犯罪 続きを読むread more
映画評「ボディガード牙 必殺三角飛び」 ☆☆(4点/10点満点中) 1973年日本映画 監督・鷹森立一 ネタバレあり 千葉真一演ずる空手達人・牙直人がボディガード(本作では用心棒といったほうがふさわしい)となるシリーズ第2弾。 牙は徹心会の師匠(大山倍達)の言うことを聞かずに、ライバルの空手グループとの他流試合に臨み、一通り倒すものの妹(志穂美悦子)の目を負傷… コメント:0 2025年02月07日 映画 映画 は行 刑事/犯罪 アクション 続きを読むread more
映画評「ボディガード牙」 ☆☆(4点/10点満点中) 1973年日本映画 監督・鷹森立一 ネタバレあり 洋画ファンがクンフー映画の洗礼を受けるのは「燃えよドラゴン」(1973年12月日本公開)だったが、邦画好きはその半年前に、クンフー映画に近い、空手をふんだんに駆使したアクションを観ていた。 しかるに、本作はシシリアン・マフィアのコーザ・ノストラが… コメント:0 2025年02月06日 映画 映画 は行 刑事/犯罪 続きを読むread more
画像問題:Who is she/he? No. 38 僕はオーストラリア出身というイメージが持っていましたが、厳密には違いまして、実はアメリカ生まれオーストラリア育ち。両親がアメリカ系オーストラリア人ということで、元来アメリカ人でもありました。 昨年のパリ五輪からロス五輪への引継ぎに出て来た現役バリバリの大スター男優と結婚していた時期があり、当初は彼の奥さんでもある女優という… コメント:12 2025年02月05日 画像問題 続きを読むread more
映画評「ウンタマギルー」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1989年日本映画 監督・高嶺剛 ネタバレあり 30年くらい前に観た時非常に面白がった(興味深く観たの意味なり)作品で、1972年か71年頃本土復帰直前の沖縄を舞台にした寓話である。高嶺剛監督は沖縄出身だけに本物のムードが漂う。 精糖所で働く青年・島袋ギル―(小林薫)は、盲目の経営者西原親… コメント:0 2025年02月04日 映画 映画 あ行 人間劇 SF/ファンタジー 続きを読むread more
映画評「アムステルダム」 ☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年アメリカ映画 監督デーヴィッド・O・ラッセル ネタバレあり 戦前のアメリカで実際に起きた陰謀を扱ったサスペンス映画。ミステリーと言っても間違いではない。監督は鬼才というより奇才デーヴィッド・O・ラッセル。 1933年。自分と同じ復員兵を専門に治療を行っているクリスチャン・ベールが… コメント:0 2025年02月03日 映画 映画 あ行 伝記/実話 サスペンス/スリラー 続きを読むread more
映画評「バッドボーイズ RIDE OR DIE」 ☆☆★(5点/10点満点中) 2024年アメリカ映画 監督アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー ネタバレあり 初期から駄弁の為に面白がれなかった「バッドボーイズ」シリーズ第4作。 17年ぶりに復活した第3作は、駄弁ぶりが最悪で冗長千万な第2作より減ったと感じ、その点は買ったが、大甘で余り良い趣味の映画とは思えなかった。… コメント:0 2025年02月02日 映画 映画 は行 刑事/犯罪 喜劇/ファミリー 続きを読むread more
映画評「初めての愛」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・森谷司郎 ネタバレあり 1973年3月、映画と言えば洋画という立場だった新米映画ファンの僕が映画館で初めて観た邦画が「放課後」(マーク・レスター主演の邦画「卒業旅行」が目的だったが)だった。この映画を監督する森谷司郎が手掛けた一連の青春映画の最後の作品で、井上陽水の「夢の… コメント:0 2025年02月01日 映画 映画 は行 恋愛/青春 続きを読むread more
映画評「二つの顔」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 1947年フランス映画 監督ジャン・ドレヴィル ネタバレあり フランス演劇・映画界の名優ルイ・ジューヴェが一人五役を演じ、同時に二人一役を演じる着想の面白い映画である。どういうことかって? 以下の梗概を読むべし。 イスモラ(ジューヴェ)は人気の肖像写真家であると同時に詐欺団のボスとして活躍中… コメント:0 2025年01月31日 映画 映画 は行 喜劇/ファミリー 刑事/犯罪 続きを読むread more
映画評「真夜中まで」(1949年) ☆☆☆(6点/10点満点中) 1949年フランス映画 監督アンリ・ドコワン ネタバレあり 戦前の「暁に帰る」で知る人が多いにちがいないアンリ・ドコワンが1949年に作った刑事映画で、始まりがメタフィクション的に洒落ている。 本作のカレル刑事に扮するルイ・ジューヴェが少し前に出た「二つの顔」(明日アップ予定)に触れ、「チャッ… コメント:0 2025年01月30日 映画 映画 ま行 刑事/犯罪 続きを読むread more
映画評「貴公子」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年韓国映画 監督パク・フンジョン ネタバレあり 韓国製犯罪アクション。 韓国人とフィリピン人の混血をコピノと言うらしい。そういう言葉が出来るくらいだからそれなりの人口を成しているということだろう。 フィリピン。コピノの青年カン・テジュは難病の母親の為に地下ボクサーとして闘ってい… コメント:0 2025年01月29日 映画 映画 か行 サスペンス/スリラー 続きを読むread more