"映画"の記事一覧

映画評「ルート29」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・森井勇佑 ネタバレあり 曲者映画「こちらあみ子」で劇場映画デビューを果たした森井勇佑監督の第2作は再び原作もので、原作者は違う(前作は今村夏子、本作は中尾太一)のに、また舟(本作ではカヌー)に乗った異世界の住人が出て来る。死生に興味を示す姿勢(洒落か)も変わらない。今調べ…
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映画評「Playground/校庭」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2021年ベルギー映画 監督ローラ・ワンデル ネタバレあり 10年くらい前から主人公や重要人物を後ろから撮る作品もしくは監督が増えて来た。僕が意識せざるを得なかったのはネメシュ・ラースロー監督「サウルの息子」(2015年)で、これは半分以上後ろから撮っていたので相当印象に残った。ネメシュは別の作…
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映画評「ビーキーパー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年イギリス=アメリカ合作映画 監督デーヴィッド・エアー ネタバレあり 先日まで観ていた「子連れ狼」の拝一刀も無敵だが、こちらの主人公の強さも尋常ではない。ジョン・ウィックと勝負させたら面白いだろう。 一人の中年養蜂家アダム・クレイ(ジェイスン・ステイサム)が、納屋を貸してくれていた人…
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映画評「秋が来るとき」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年フランス映画 監督フランソワ・オゾン ネタバレあり フランソワ・オゾンは傾向はあるが、結構多様な作品をものすから、サムライと言っても良いし、鬼才と言っても良い。純文学寄りだから俊才という感じかもしれないが。 フランスの地方都市。80歳の老婦人ミシェル(エレーヌ・ヴァンサン)は同世…
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映画評「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」

☆☆★(5点/10点満点中) 1973年日本映画 監督・黒田義之 シリーズ第6作にして最終作。 第4作で死んだと思った柳生烈堂(大木実)は第5作で復活、今度は拝一刀(若山富三郎)を倒す為に、唯一残った子供である末っ子の娘・香織(瞳順子)を遣わすが、彼女は大五郎(富川晶宏)の為に不覚を取る。  烈堂は続いて、庶子で何十年も…
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映画評「子連れ狼 冥府魔道」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1973年日本映画 監督・三隈研次 ネタバレあり シリーズ第5作は、三隈研次が監督に復帰しているが、撮影監督が名コンビの牧浦地志ではなく、森田富士郎に変わった。牧浦と違ってシャープな印象が薄い代わりに、マカロニ・ウェスタン風のズームがないのは好ましい。ロングショットを駆使する牧浦の絵の方が三隈監督…
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映画評「子連れ狼 親の心子の心」

☆☆★(5点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・斎藤武市 ネタバレあり シリーズ第4作は、監督が斎藤武市に、撮影監督が宮川一夫に代わった。回想シーンに入るとモノクロになるなど三隈研次が採用したスタイルを大体において踏襲しているが、三隈監督のような才気、馬力が感じられない。宮川一夫の仕事にしても余り褒められない部類と思う…
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映画評「子連れ狼 死に風に向う乳母車」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・三隈研次 ネタバレあり シリーズ第3作。監督は三度三隈研次。彼の場合はお話より画面だが、前半は華美を極めた前作と比べて地味目である。前半拝一刀(若山富三郎)の活躍が最小限だからだ。  この前半で僕をニヤッとさせたのは、大五郎(富川晶宏)と娼家に売られる百姓娘お松(加藤小…
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画像問題:Who is she/he? No. 47

ここのところ主役級が続きましたので、今回はこのバイプレーヤー。典型的な画像ではない(ある映画からの一コマらしい)ので、ちょっと難しめですが、常連さんなら即座にお分かりになるでしょうか。 僕が映画ファンになった直後に爆発的にヒットして主題曲も売れたマフィア映画で俄然注目(オスカーの助演賞候補)されました。同じ監督が作ったベト…
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映画評「哀れなるものたち」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年アイルランド=イギリス=アメリカ=ハンガリー合作映画 監督ヨルゴス・ランティモス ネタバレあり ヨルゴス・ランティモス監督は12年前に「籠の中の乙女」という人間風刺の寓意劇で知った。閉じ込められた人という点で、アラスター・グレイなる英国(スコットランド)の作家の手になるゴシック小説を映…
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映画評「子連れ狼 三途の川の乳母車」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・三隈研次 ネタバレあり 「子連れ狼」シリーズ第2弾。お話はバランスが悪くて相当粗く、シークエンスの繋ぎも良くないが、画面は三隈研次がやりたい放題で見どころ満載。よって☆★を多く進呈する。 大五郎(富川晶宏)を連れ刺客をしながら路程を踏む冥府魔道に陥った元公儀介錯人…
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映画評「ミッキー17」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2025年アメリカ=韓国合作映画 監督ポン・ジュノ ネタバレあり ポン・ジュノの新作。僕が評価する韓国人監督数名の中で最も大衆的であり、為に本国で作る場合韓国大衆映画の悪い癖(トーンの不徹底)もちらほらするが、まあ問題とするほどではない。エドワード・アシュトンの手になる小説を原作とする未来SFで…
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映画評「子連れ狼 子を貸し腕を貸しつかまつる」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・三隈研次 ネタバレあり ローティーンの時に先日亡くなった橋幸夫の「子連れ狼」が大ヒットして、♪ちゃんの仕事はパチンコだ~、と歌詞を変えて歌っていた。何と小池一夫原作劇画の主題歌という変わり種で、後に映画シリーズでもTVシリーズでも使われた。  で、この歌のおかげで刺客を…
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映画評「型破りな教室」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2023年メキシコ=アメリカ合作映画 監督クリストファー・ザラ ネタバレあり メキシコの教育現場で起きた奇跡的な実話を映画化したドラマである。  実話をベースにするといっても色々あるわけだが、こちらはほぼ実名に準じており、細かな映画的色付けはあるにしても、最後の字幕で知る限り、実話そのものと言…
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映画評「デュオ 1/2のピアニスト」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年フランス映画 監督フレデリック・ポティエ、ヴァランタン・ポティエ ネタバレあり 音楽ものには簡単に揺さぶられる僕です。フランスで実在した(もしくはする)ピアニストのプレネ姉妹の実話にインスパイアされた音楽ドラマでござる。 舞台は彼女たちの活躍より数十年後の現在。ピアノの才能に溢れ…
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映画評「I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年カナダ映画 監督チャンドラー・レヴァック ネタバレあり カナダのチャンドラー・レヴァックなる若手女性監督の作品で、監督の生年が解らないので何とも言えないが、自身の経験を投影した作品ではないか。 今世紀初めのカナダの地方都市。高校で親友マット(パーシー・ハインズ・ホワイト)と映画を作…
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映画評「TATAMI」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年ジョージア=アメリカ=イギリス合作映画 監督ガイ・ナッティヴ、ザール・アミール ネタバレあり 題名から想像されるように柔道を扱っているものの、純然たるスポーツ映画ではなく、社会派映画に分類される作品である。 ジョージアで行われる柔道の国際大会に、イラン代表としてアリエンヌ・マンデ…
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映画評「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年ニュージーランド=ポーランド=アメリカ合作映画 監督ジェームズ・ネイピア・ロバートスン ネタバレあり バレエ絡みの映画は結構人気で、とりわけ今世紀に入ってからかなり多く作られている。  本作は、アメリカ出身でロシアでプリマドンナを目指したバレリーナ、ジョイカ(ジョイ)・ウーマックの苦…
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映画評「ビートルジュース ビートルジュース」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年アメリカ映画 監督ティム・バートン ネタバレあり 【昔の名前で出ています】映画はまだまだ需要があるようで、数年前に復活してシリーズのようになっている「ゴーストバスターズ」に対抗するが如く、36年ぶりに当時それなりに話題になった幽霊映画の続編が作られた。 当時実年齢17歳だったウィノ…
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映画評「ファーストキス 1ST KISS」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2025年日本映画 監督・塚原あゆ子 ネタバレあり 塚原あゆ子なる監督はTV畑だが、時々映画も撮る。先日のサスペンス「ラストマイル」が記憶に新しいところで、2018年に「コーヒーが冷めないうちに」というタイム・スリップものを担当している。実は本作もタイム・スリップもので、趣向は違うが人情重視の似た…
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