"映画"の記事一覧

画像問題:Who is she/he? No. 32

今月は、園まりの訃報に接したのが出題のヒントになったこの女優、ちょっと変化球です。 女優と言っても専業は別でして、1960年代前半、園まりと同じ世代の日本の女性歌手たちが彼女の歌を日本語でカヴァーして、僕も少年時代によく聞いていました。結果的に日本でも人気があり、逆に彼女が日本語バージョンも披露したり。  その頃彼女の歌…
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映画評「ウィ、シェフ!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年フランス映画 監督ルイ=ジュリアン・プティ ネタバレあり 一流レストランの副シェフ、オドレイ・ラミーがシェフと喧嘩してクビになり、仕方なくフランソワ・クリュゼが経営する難民自立支援施設の料理係と勤め始める。施設の考えとは合わないところもあるが、難民の少年たちに手伝わせようと呼びかけたこと…
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映画評「Gメン」(2023年)

☆☆★(5点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・瑠東東一郎 ネタバレあり クイズ番組以外のバラエティを観ない僕が唯一観ている「ザ!鉄腕!DASH!!」を通じて知っているアイドル岸優太が主演なので、まるで観る気が起らず、まして僕がヤクザ映画以上に嫌いなヤンキーものらしいのでずっと避けて来たが、【キネマ旬報】の評論家投票で…
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映画評「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・阪元裕吾 ネタバレあり こちらが以前ほどは絶対視する必要のなくなった【W座からの招待状】にあったので、急遽第1作を観たわけだが、勿論この手の新機軸が最重視される作品においては続編は二番煎じになって面白さを感じられなくなる可能性が高い。  本作も、殺しが当たり前に存在する…
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映画評「ベイビーわるきゅーれ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・阪元裕吾 ネタバレあり B級(低予算)映画らしい面白さを満喫できる快作である。その割に☆★が少ないのではないかと思われるかもしれないが、B級ジャンル映画では一線を超える極めて画期的なアイデアや演出がない限りこの辺に留めるのが僕のスタンスである。一線を越えれば★どころか一気…
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映画評「ブリティッシュ・ロック誕生の地下室」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年イギリス映画 監督ジョルジオ・グルニエ ネタバレあり 音楽ドキュメンタリー。プライム・ビデオにて鑑賞。 ローリング・ストーンズやクリームやザ・フーという大物が生まれたロンドンのイーリング・クラブなる演奏場と、そこを拠点に大量のブルース・ロック・ミュージシャンを育てたアレクシス・コー…
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映画評「ゆとりですがなにか インターナショナル」

☆☆(4点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・水田伸生 ネタバレあり 2016年に放送されたというTVドラマについては全く知らない。その後日談を描くこの映画版は、TVドラマを見ていなくても大きな支障がないように作られてはいる。しかし、TVを普段から見ないような映画ファンが観ても面白いものとも思えない。 自営業の酒…
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映画評「ポー河の水車小屋」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1949年イタリア映画 監督アルベルト・ラットゥアーダ ネタバレあり フェデリコ・フェリーニがトゥリオ・ピネッリと共同でリカルド・バッケッリの小説を脚色、「寄席の脚光」ではフェリーニと共同で監督したアルベルト・ラットゥアーダが映像に移した。  ラットゥアーダは、本作を見れば相当の実力の持ち主だ…
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映画評「ザ・レポート」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督スコット・Z・バーンズ ネタバレあり 実はアメリカの報道自由度は日本と五十歩百歩で大して褒められないのだが、こういう告発もののドラマ映画が実名で作れるところには毎度感心させられる。  製作会社の法務部門とリサーチ部門がしっかりしているからできるわけだが、日本はそれが…
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映画評「スギメ(3万年前の航海 徹底再現プロジェクト)」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・門田修 ネタバレあり 観たい映画がなかなか出てこず、かと言って古い映画ばかりや再鑑賞映画ばかりでは何であり、かつ短い作品を探していたら、プライムビデオでこんなドキュメンタリーに出くわした。元来文化人類学的なものには興味があるので、余り躊躇なく観ることにした。 何年か…
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映画評「狼は天使の匂い」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1972年フランス=イタリア=カナダ合作映画 監督ルネ・クレマン ネタバレあり 1970年代に吹替の大幅カット版で観ただけだろうか。衛星放送で完全版を観たような気もするが、腰が重くなって鑑賞ノートを開く気にもならない。 ルネ・クレマンは劇映画監督デビュー以降長打を連発してきたが、サスペンス映…
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映画評「白昼の死角」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1979年日本映画 監督・村川透 ネタバレあり 角川映画ブームの中で作られた、経済犯罪映画の大作である。  原作は神津恭介を生んだミステリーの大御所高木彬光だが、勿論神津ものではない。いずれにしても横溝正史のような高木ブームは起こらなかった。一応二回目というカウントにするが、四十余年前に観たのは…
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映画評「パリタクシー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2022年フランス=ベルギー合作映画 監督クリスチャン・カリオン ネタバレあり 「ドライビング・ミス・デイジー」と似た構図のお話である。こちらはたった半日の関係にすぎないが、一生に大きな影響を与える人間関係を築く。 92歳の老婦人マドレーヌ(リーヌ・ルノー)がハイヤーを呼ぶ。46歳の運転手…
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映画評「処女オリヴィア」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1950年フランス映画 監督ジャクリーヌ・オードリー ネタバレあり 40年近く前に双葉十三郎師匠の「ぼくの採点表」完全版が出る前のミニ版で高く評価されていたのを知ってずっと見たかった作品。アマゾン・プライムのおかげで観ることが出来ました。謝謝。  僕にしても師匠の言うほどの感動はなかったが、 …
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映画評「女子大小路の名探偵」

☆☆★(5点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・松岡達矢 ネタバレあり 原作兼脚色の秦建日子は何と読むのかと思ったら、 “はた・たてひこ” と読むらしい。男性作家でしたよ。  ミステリーらしいので観てみたが、映画としては弱体。もっと☆★は少なくても良いけれど、本格ミステリーらしい体裁を一応しているので、この手の実写映…
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映画評「うず潮」(1975年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1975年フランス=イタリア合作 監督ジャン=ポール・ラプノー ネタバレあり カトリーヌ・ドヌーヴやジャン=ポール・ベルモンドと色々縁のあるジョン=ポール・ラプノーの共同脚色・監督作品。嵌った時は「リオの男」(1964年)のように面白い話を書く人である。そう言えば、「リオの男」にはカトリーヌのお…
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映画評「哀しみのトリスターナ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1970年スペイン=フランス=イタリア合作映画 監督ルイス・ブニュエル ネタバレあり 僕が映画ファンになった1970年前後に「悲しみの~」「哀しみの~」という邦題が流行っていた。正にその頃公開されたのでこんな題名が付けられたが、この題名とカトリーヌ・ドヌーヴの名前に釣られて観に行ったであろうミー…
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映画評「剝き出しにっぽん」

☆☆(4点/10点満点中) 2005年日本映画 監督・石井裕也 ネタバレあり 2週間くらい前に濱口竜介の東京藝術大学卒業制作作品「PASSION」を観、今回石井裕也の大阪芸術大学卒業制作作品を観る。  どちらも現在映画ファンに人気のある監督であるが、スタイルは全然違う。石井監督はぐっと通俗的でしかもコミカルなので、極めて商業…
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映画評「愛にイナズマ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・石井裕也 ネタバレあり 何年か前に石井裕也を映画界の武者小路実篤と表現したが、なかなか良い例えではないかと思う。明るい話ばかりではない中に打ち出される根拠のない楽観論がとても似ている。 やっとメジャー映画で家族に関する自伝的映画を作るチャンスに恵まれた新米映画監督・…
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映画評「春に散る」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり かなりオーソドックスなボクシング映画である。監督は瀬々敬久。暴走しがちなので、僕の中では要注意監督だ。 アメリカでプロ・ボクサーとして所期の目的を果たせないまま引退したものの、ホテル業で成功した佐藤浩市が帰国する。偶然ボクサーとして挫折した若…
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