映画評「エリン・ブロコビッチ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2000年アメリカ映画 監督スティーヴン・ソダーバーグ ネタバレあり 20年程前に群馬にUターンした直後に地上波放送で観た。アニメを別にすると僕が見た最後の吹替版かも知れず、放映時間もかなりの短縮版であったと思われる。それでもまだゴールデン・タイムにこういうドラマ映画が見られた時代であると思うと…
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映画評「果てなき航路」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1940年アメリカ映画 監督ジョン・フォード ネタバレあり ジョン・フォード監督の未鑑賞作品発見と勇んで観たが、IMDbに行ったら投票済みでした。フォードの未鑑賞作品はごく初期の作品しかないらしい。何と原作はユージン・オニールの戯曲4編。 ドイツが戦争を初めてそれほど経っていない頃の大西洋…
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映画評「LOVE LIFE」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・深田晃司 ネタバレあり 注目株深田晃司監督の新作である。一つの家族の焦点を集めるのはいつも通り。 市役所職員の永山絢斗と子連れ結婚をした生活支援ボランティア木村文乃が、誕生日を迎えた義父・田口トモロヲの為に関係者を巻き込んで懸命に準備を進めている。義母・神野三鈴を…
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映画評「肉体と幻想」

☆☆★(5点/10点満点中) 1943年アメリカ映画 監督ジュリアン・デュヴィヴィエ ネタバレあり ジュリアン・デュヴィヴィエには「舞踏会の手帖」(1937年)というオムニバス映画の名作があるが、疎開(?)したアメリカで戦時中に撮ったオムニバス「運命の饗宴」(1942年)は大分落ちた。アメリカの通俗趣味が、大衆寄りとは言え抜群…
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映画評「658km、陽子の旅」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・熊切和嘉 ネタバレあり 厳しい文芸ムードの醸成に魅力を覚える熊切和嘉監督の手になるロード・ムービー。本作はオリジナル脚本だが、その特徴は見出せる。 24年前に青森から上京して結局夢を実現できずにフリーターにくすぶっている菊地凛子42歳(タイトルの陽子)が、スマホが…
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映画評「ウエスト・サイド・ストーリー」(2021年版)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2021年アメリカ=カナダ合作映画 監督スティーヴン・スピルバーグ ネタバレあり 1961年のロバート・ワイズ監督=ジェローム・ロビンズ振付版が余りに素晴らしいので、リメイクする必要はないと思うが、古い映画への愛情が強いスティーヴン・スピルバーグとしては抑えがたい気持ちがあったのだろう。  敢…
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映画評「山女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・福永壮志 ネタバレあり 柳田國男「遠野物語」の挿話に着想を得て新鋭・福永壮志監督が作り上げた時代劇。 18世紀末に東北地方に起きた冷害(つまり天明の大飢饉)が背景で、その為に村中で赤子の間引きが起きている。その汚い処理をするのが、祖父の罪を負わされて田畑も奪われた永…
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映画評「ロストケア」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年日本映画 監督・前田哲 ネタバレあり 吉永小百合主演「いのちの停車場」では提示だけに終わった安楽死・尊厳死の問題を、ミステリーの形で命題化している。その範囲で、現状全く認められていない日本であるだけに、力作であると言えると思う。折しもALS患者嘱託殺人を行った元医師への判決があったばかり…
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映画評「ワース 命の値段」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年アメリカ=イギリス=カナダ合作映画 監督サラ・コランジェロ ネタバレあり 9・11の被害者家族の経済的救済をテーマにした実話もの。日本には3・11絡みで“最後は金目でしょ”と言って謝罪に追い込まれたお坊ちゃん大臣がいたが、この映画の、台詞がある人物にそこまでひどい人間は出て来ない。被害者…
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映画評「ちひろさん」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・今泉力哉 ネタバレあり 安田弘之なる漫画家の同名コミックを、日本のエリック・ロメールこと今泉力哉が映像に映した群像劇である。 元風俗嬢のちひろさんこと本名・古澤綾(有村架純)は、現在お弁当屋さんで店員として働いているが、他人に必要以上に関心を持たず、他人からの関心に…
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画像問題:Who is she/he? No. 27

今月は、映画ファンに大人気のこの男優。当ブログを訪れる映画ファンにもお好きな方がきっと多いでしょう。ですから既に出題しているはずと思ってリストに当たったところ、見当たらなかったので今回の出題と相成りました。 耽美的な作品が多い一方、軍人役もやったりします。  それを合わせたような作品が50年前に評判になりましたね。淀川長…
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映画評「死刑にいたる病」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・白石和爾 ネタバレあり 櫛木理宇の同名サイコ・スリラーを白石和彌が映像化。タイトルは、勿論キルケゴールの哲学書「死に至る病」のパロディーである。 三流大学法学部で鬱屈していた大学生筧雅也(岡田健史)が、24人のハイティーン男女を殺した罪で死刑が確定した死刑囚榛村大和…
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映画評「ウーマン・トーキング 私たちの選択」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2022年アメリカ映画 監督サラ・ポーリー ネタバレあり 映画監督としてのサラ・ポーリーには「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」の演出ぶりに瞠目させられた。配給会社の人は当時「きみに読む物語」を意識してサブタイトルを加えたのではないかと思うが、ロマンス性の強いかの作品と違って、辛辣な男性批判の色…
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映画評「アダマン号に乗って」

☆☆★(5点/10点満点中) 2023年フランス=日本合作映画 監督ニコラ・フィリベール ネタバレあり 「ぼくの好きな先生」というドキュメンタリーで瞠目したニコラ・フィリベール監督の新作ドキュメンタリー。かの作品の何にびっくりしたのかもはや思い出せないが、当時はドキュメンタリーが今ほど多くなかったこともあるだろうが、先生のある…
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映画評「遺灰は語る」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年イタリア映画 監督パオロ・タヴィアーニ ネタバレあり 兄ヴィットリオを失った後パオロ・タヴィアーニが単独で作った作品。タヴィアーニ兄弟が「カオス・シチリア物語」で取り上げたことのある劇作家ルイジ・ピランデルロの遺灰を狂言回しにして展開する。この映画の面白味と美しさが解れば、大人のハリケー…
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映画評「愛と激しさをもって」

☆☆★(5点/10点満点中) 2022年フランス映画 監督クレール・ドニ ネタバレあり ラジオ局アナ(?)の初老女性ジュリエット・ビノシュは、元ラグビー選手で服役していた経験(恐らく経済犯だろう)のあるヴァンサン・ランドンと結婚して10年程経つ。ランドンには黒人の先妻との間に15歳の息子がい、母ビュル・オジエに育てて貰っている…
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映画評「ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年ジョージア=ドイツ合作映画 監督アレクサンドレ・コベリゼ ネタバレあり ジョージアの映画はなかなか変な映画多くて興味深いが、アレクサンドレ・コベリゼという若手監督の作品(長編第2作)も妙な作品である。 薬剤師リサとサッカー好きの若者ギオルギが出会ってほぼ恋という感情を抱いて再会を約…
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映画評「テオレマ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1968年イタリア映画 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ ネタバレあり 映画マニアの僕が若い頃から題名だけはよく知っていたピエル・パオロ・パゾリーニの作品だが、実物を初めて観たのは2001年か2002年と比較的最近である。 何かしらの侵入者によって家がめちゃくちゃになるというのは、純文学的に…
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映画評「エゴイスト」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2022年日本映画 監督・松永大司 ネタバレあり 僕が杉咲花を見初めた「トイレのピエタ」(2015年)にひどく感心した松永大司監督の新作。どうも彼は(とりわけ若い人の)死に深い関心を持っているようである。 同性愛者の編集マンの鈴木亮平が、肉体改造のトレーナーに宮沢氷魚を選び、程なく恋愛関係に…
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映画評「愛しきソナ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2009年日本映画 監督ヤン・ヨンヒ ネタバレあり 映像作家ヤン・ヨンヒの「ディア・ピョンヤン」に続く家族ドキュメンタリー第2弾。  家族と言っても、今回はヨンヒが朝鮮総連幹部の両親と共に出かけた平壌で会う次兄の娘すなわち彼女にとっての姪ソナちゃんが主役。 しかし、ヨンヒは「ディア・ピョ…
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