映画評「ゴールド/金塊の行方」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督スティーヴン・ギャガン ネタバレあり 企業サスペンスである。 黄金採掘業の会社を父親から受け継いだマシュー・マコノヒーは、事業に追い詰められ、太平洋プレートの際に金塊があるという環太平洋火山帯理論を唱えたものの今は落ち目のエドガー・ラミレスに目を付けて協力を仰ぎ、…
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映画評「愛を耕すひと」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2023年デンマーク=スウェーデン=ノルウェー=ドイツ合作映画 監督ニコライ・アーセル ネタバレあり 北欧は映画先進国だったが、イングマル・ベルイマンという世界的巨匠のいたスウェーデン映画以外は殆ど紹介されていなかった。そのスウェーデンもほぼベルイマンが紹介されるだけで、1970年前後はデンマ…
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映画評「はたらく細胞」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・武内英樹 ネタバレあり 人間の体の中で擬人化した抽象概念が活躍するという映画にアメリカ映画「インサイド・ヘッド」(2015年)や邦画「脳内ポイズンベリー」(2015年)があるが、こちらは擬人化した細胞と病原菌が活躍する。元々が具体的なので、発展させるのはこちらのほうが易し…
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映画評「ボレロ 永遠の旋律」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年フランス=ベルギー合作映画 監督アンヌ・フォンテーヌ ネタバレあり 僕がラヴェルの「ボレロ」を実際に聞いたのは、ご多分に洩れず、クロード・ルルーシュ監督「愛と哀しみのボレロ」(1981年)によってであった。曲名だけは知っていた。 本作は20世紀初め、既に名声を得ていたラヴェル(ラフ…
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映画評「お坊さまと鉄砲」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2023年ブータン=台湾=フランス=アメリカ=香港合作映画 監督パオ・チョニン・ドルジ ネタバレあり 「ブータン 山の教室」で僕をいたく感心・感銘させたブータンの監督パオ・チョニン・ドルジの新作で、真面目な作りの中におとぼけが沈潜していて益々感心させられた。 2006年。ブータンの王様が退…
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映画評「映画を愛する君へ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年フランス映画 監督アルノー・デプレシャン ネタバレあり ポール・デダリュス(旧作「そして僕は恋をする」の主人公)という人物に仮託した、監督アルノー・デプレシャン自身の自伝的ドラマと、映画について色々と語ったり各地に出かけて話し合ったりするドキュメンタリーを合体させた少々珍しいタイプの作品…
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映画評「十一人の侍」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1967年日本映画 監督・工藤栄一 ネタバレあり 実は先月末に観たが、兄の急死でバタバタしていたせいであろう、観た後にいつも書く、本ブログの粗稿に当たる鑑賞メモを書くのを忘れていた。よって余り細かいことが書けないので、あらすじプラスα程度で済ませます。悪しからず。 天保年間という江戸時代終盤…
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映画評「東京カウボーイ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督マーク・マリオット ネタバレあり 合作ではないらしいが、日本人の俳優が多く出ているので実質的に米日合作映画だ。 こてこての日本的サラリーマン井浦新が、和牛を増やして儲けさせてやるといった上から目線の心情で、和牛専門家・國村隼を連れ、モンタナ州の牧場まで交渉に出かけ…
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映画評「クラム」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1994年アメリカ映画 監督テリー・ズワイゴフ ネタバレあり わがアルバム(CD)評ブログ【オカピーの採点表】では、現在ジャニス・ジョプリンを取り上げている。その2回目のアルバム「チープ・スリル」のジャケット・カバーを書いた漫画家ロバート・クラムのドキュメンタリーがあると常連モカさんから教えられ…
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映画評「敵」(2024年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・吉田大八 ネタバレあり 筒井康隆同名小説の映画化。監督は脚色も兼ねる吉田大八。  一見全く似ていないが、同文士の小説を映画化した大喜劇「文学賞殺人事件 大いなる助走」と通底するものを感じる。 フランス文学の権威である渡辺儀助77歳(長塚京三)は矜持を持っている為、…
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映画評「ヴィンセントはまた襲われる」

☆☆★(5点/10点満点中) 2023年フランス=ベルギー合作映画 監督ステファン・カスタン ネタバレあり 昨日の「動物界」も本作も絶対にありえない架空の病気だが、こちらがやっかいなのは感染症ではなさそうなところである。 会社員カリム・ルクルーが実習生に突然襲われ、同僚にも遅われ、アパートの幼い姉弟に襲われるうちに、目が…
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映画評「動物界」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2023年フランス=ベルギー合作映画 監督トマ・カイエ ネタバレあり コロナ禍があったから生まれたSF映画であろう。 世の中に人間が様々の動物(哺乳類だけではない)に変化する奇病が蔓延する。料理人をする主人公ロマン・デュリスの愛する細君も感染して動物化が進む。デュリスは、その治療(進行抑制の…
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映画評「神は銃弾」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2023年アメリカ映画 監督ニック・カサヴェテス ネタバレあり ボストン・テランなるアメリカのミステリー作家の同名小説の映画化。実話をベースにしたフィクションとの由。 警察の事務方ボブ・ハイタワー(ニコライ・コスタ―=ワルドー)が、前妻に引き取られた娘ギャビ(クロエ・ガイ)を誘拐される。前…
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映画評「悪なき殺人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス=ドイツ合作映画 監督ドミニック・モル ネタバレあり 近年、フランスの非本格ミステリー映画が好調だ。 フランス中部コース高原で、中年婦人ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが車を停めたまま失踪するという事件が起きる。実は婦人は既に死亡していて、近所の鬱を抱えている羊農青年ダミア…
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映画評「橋」(1959年西ドイツ)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1959年西ドイツ映画 監督ベルンハルト・ヴィッキ ネタバレあり 学生時代に自主上映で観たと思っていたのは、この映画の監督ベルンハルト・ヴィッキも出演した「最後の橋」(1954年)だったのかもしれない。今回観て余りにも思い出すものがないのだ。 古い洋画がもう少し見られないとWOWOWと縁を…
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映画評「嗤う蟲」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・城定秀夫 ネタバレあり 閉鎖的な村をテーマにしたホラー映画やスリラーは割合多く、最近ではアメリカ映画「ゲット・アウト」がある。本作も「ゲット・アウト」も、村が余所者を歓迎する理由に良からぬ考えがあることが次第に判明していく、という共通点がある。 農村での暮らしに憧…
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映画評「猿の惑星/キングダム」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年アメリカ映画 監督ウェス・ボール ネタバレあり 「猿の惑星」ブースト3部作を観終えてから8年が経つ。もう出て来ないかと思ったら、その300年後を舞台にまた新シリーズが始まるのだとか。その第1弾。 ウィルスでせいで人類の知性が衰え、類人猿(エイプ、ご存じのようにモンキーはただの猿)の…
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映画評「十一人の賊軍」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 十一人と言っても賊軍がサッカー(蹴球)をするわけではないが、花火玉は幾つも出て来る。  東映出身で「仁義なき戦い」シリーズでよく知られる脚本家・笠原和夫の映像化されなかったアイデアを池上純哉が脚本としてまとめ、白石和彌が映像に移した時代劇。一言で…
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映画評「まる」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・荻上直子 ネタバレあり 荻上直子は最近良くないというのが映画ファンの公約数的な評価のようだが、僕は逆で、苦手だったオフビート感が薄めになって(こちらが慣れただけかもしれないが)馴染みやすいのである。但し、苦手時代の「かもめ食堂」を超える作品を作れていないとは僕も思う。本作…
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映画評「六人の噓つきな大学生」

☆☆★(5点/10点満点中) 2024年日本映画 監督・佐藤祐市 ネタバレあり 日本の若者はクローズド・サークルものがお好きらしい。本来は本格ミステリー用語であるが、サスペンス系を含めてかなり読んだり観たりしている。今や古典となった綾辻行人「十角館の殺人」(小説は昨年、映像版は本年鑑賞)や今人気らしく先月読んだ夕木春央「方舟」…
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